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セビージャが先勝も…レスターはバーディのアウェーゴールで突破へ望みつなぐ

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レスターはジェイミー・バーディの一撃でホームでの第2戦に望みをつないだ

[2.22 欧州CL決勝T1回戦第1戦 セビージャ2-1レスター・シティ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は22日、決勝トーナメント1回戦の第1戦4日目を行った。FW岡崎慎司が所属するレスター・シティ(イングランド)は敵地でセビージャ(スペイン)と対戦し、1-2で敗れた。ベンチスタートの岡崎に出番はなかった。なお、第2戦は3月14日にレスターのホームで行われる。

 プレミアリーグで残留争いの渦中にあるレスターは、18日のFA杯5回戦で格下ミルウォール(2部相当)に0-1と痛恨の敗戦を喫し、この一戦に弾みをつけることができなかった。記者会見でもクラウディオ・ラニエリ監督は、「どう考えても勝つ可能性は低い」と弱気な発言を残していた。先発メンバーはミルウォール戦からFWアーメド・ムサを除く10人を変更し、FWジェイミー・バーディが1トップに入った。

 立ち上がりの前半3分にMFパブロ・サラビアが左足で鋭いミドルシュートを放つなど、前半はセビージャが一方的に攻め込んだ。すると、同13分にMFホアキン・コレアがDFウェズ・モーガンに足を引っかけられ、PKを獲得。コレア自らキッカーを務めたが、GKカスパー・シュマイケルに完全に読まれ、先制のチャンスを逃した。

 これで流れが変わるかと思われたが、セビージャの攻勢は続く。前半22分のコレアの左足シュートはGKシュマイケルの横っ飛びセーブに阻まれたが、直後に先制のゴールネットを揺らした。同25分、右サイドでMFビトーロのパスをDFセルヒオ・エスクデロがダイレクトでクロスを上げる。スピードのある難しいボールだったが、ファーサイドに飛び込んだサラビアが頭で合わせ、ゴール左隅に流し込んだ。

 レスターは前半、全くいいところがなく、GKシュマイケルの好セーブで何とか失点を1点に抑えているという状況。巻き返しを図りたい後半は、立ち上がりからプレスを強め、同5分にボール奪取から最後はMFウィルフレッド・エンディディが右足ボレーを放つもGK正面。それでも後半に可能性を感じさせる攻撃を仕掛けていった。

 さらにセビージャのDFクレマン・ラングレが負傷交代を余儀なくされ、流れはレスターに傾いたかと思われた。しかし、次にゴールネットを揺らしたのはセビージャだった。後半17分、センターサークルからのロングフィードをFWステファン・ヨベティッチが胸や頭で巧みにキープし、相手を引き付けてラストパス。これをコレアが右足で豪快に決め、2-0とリードを広げた。

 苦しい状況となったレスターだが、エースがワンチャンスをいかして貴重なアウェーゴールを叩き込む。後半28分、左サイドで縦パスに反応したMFダニー・ドリンクウォーターが左足ダイレクトで中央に送ると、ゴール前に走り込んだバーディが右足で合わせ、1-2。エースに12月10日のマンチェスター・シティ戦以来、74日ぶりに得点が生まれ、1点差に詰め寄った。

 その後はセビージャの猛攻を受けたレスターだが、後半43分のDFアディル・ラミのヘディングシュートはクロスバーを直撃。試合は1-2に終わったが、貴重なアウェーゴールを獲得し、ホームでの第2戦に突破への望みをつないだ。


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