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「前の選手は海外で…」 追加招集のMF遠藤、“同世代”のプレーに刺激

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追加招集された日本代表MF遠藤航(浦和)

 緊急での招集となった。UAE戦後に骨折が判明したMF今野泰幸(G大阪)、FW大迫勇也(ケルン)がチームを離脱し、FW小林悠(川崎F)とともに追加招集されることになったMF遠藤航(浦和)。UAE戦前にはキャプテンのMF長谷部誠(フランクフルト)、そして今野、さらにはMF高萩洋次郎(FC東京)の離脱も発表され、ボランチに負傷者が続出している状況での追加招集に、「選ばれたからには試合に出る準備をして、チームのためにしっかりやるべきことをやるだけ」と胸を張って答えた。

 所属クラブの浦和では3バックの中央での起用が続いているが、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は遠藤を招集した際、主にボランチで出場機会を与えている。遠藤自身も「ハリルさんは基本的にはボランチだと考えている。浦和でのCBの真ん中もやりがいを感じているし、クラブ事情もあるけど、自分も『ボランチでやりたい』と思っている」と明かしたように、中盤の底での起用を待ち望んでいるようだ。

 2日前に行われたUAE戦では、遠藤と同じリオデジャネイロ五輪世代のFW久保裕也(ゲント)が、自身代表初ゴールとなる先制点を叩き込んだ。刺激を受けないわけはない。「久保も(浅野)拓磨、(南野)拓実もそうだけど、前の選手は海外で結果を残している選手が多いけど、中盤や後ろの選手は代表に入っている選手も少ないし、活躍していかないといけない」。

 そして、リオ五輪予選を、リオ五輪本大会をともに戦った仲間が、日本代表で輝きを放ち始めている現状を、「(リオ五輪世代でも)少しずつ結果を出せる選手が出てきているのは、すごく良いこと」と受け止めると、「自分もその中に入って行けるようにやっていきたい」と力を込める。28日に行われるタイ戦で、いつ出場機会が訪れても自身の能力を最大限に発揮できるように、黙々と準備を進める。

(取材・文 折戸岳彦)

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