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MF楠神順平、意地の一発も…浦和は「嫌な相手」、Wシドニー指揮官は「明らかに我々より良いチーム」

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浦和ゴールをこじ開けたウェスタン・シドニー・ワンダラーズMF楠神順平

[4.26 ACLグループリーグ第5節 浦和6-1Wシドニー 埼玉]

 完敗だった。しかし、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズMF楠神順平は意地の一発を叩き込んだ。

 0-3と浦和に3点のリードを許して迎えた後半24分、左サイドから中央でボールを受けると「どうにかしたかった」と右へとドリブルを開始。体を寄せてくるDF槙野智章を強引に振り切ると、右足から放ったループ気味のシュートはバーに当たりながらもゴールマウスに収まり、チーム唯一となる得点を記録した。

「どのタイミングでシュートを打とうかと思いながらドリブルをして、股を抜こうか上か迷ったけど、上の方がタイミング的に嫌かなと思って蹴った」

 自身のACL初得点は「良かった」と振り返りながらも、1-6の完敗で浦和との実力差を痛感したようだ。2月21日の第1節対戦時にはホームで0-4の完封負けを喫していたが、「前の対戦のときよりも(浦和の)コンディションが良かったし、より嫌な相手になっていた」と語ると、「一人ひとりの技術があるし、試合前からすごく良いチームだと分かっていたけど、その上を行かれてしまった。特に前半は何もさせてもらえたなかったし、力の差を感じた」と唇を噛んだ。

 チームを率いるトニ―・ポポヴィッチ監督も完敗を認める。「明らかに浦和は我々より良いチームだった。前半は彼らのプレッシャーがすごくてボールキープできなかったし、彼らはチャンスを得点に結び付けたが我々にはできなかった」。そして、グループリーグ突破を決めた浦和に向けて、「おめでとうと言いたい。次のラウンドも頑張って下さい」とエールを送った。

(取材・文 折戸岳彦)
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