beacon

[Rookie League]個性派アタッカー揃う桐光学園の攻撃をグループ、チームで阻止!矢板中央が1-0で今季初白星

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半30分、矢板中央高はFW久永武蔵(16番)が決勝ヘッド

[4.30 Rookie League A Group第2節 矢板中央高 1-0 桐光学園高 時之栖裾野G]

 30日、関東・静岡の強豪18校の1年生が90分間ゲームのリーグ戦を通して成長を目指す2017 Rookie League第2節を行い、A Groupの矢板中央高(栃木)対桐光学園高(神奈川)戦は1-0で矢板中央が勝利した。

 矢板中央の金子文三コーチは「桐光は一人ひとり個が良くて、個人で戦ったら勝てないと戦ってすぐに感じましたね」と振り返る。桐光学園は正確なボールコントロールと鮮やかな身のこなしで何度もDFを振り切っていたMF中村洸太と圧倒的なスピードが武器のFW佐々木航、FW佐々木ムライヨセフら個性的な攻撃陣が幾度もシュートチャンス、決定機を作り出していた。

 だが、矢板中央はCB矢野息吹が「相手はみんな個々の力があって厳しい戦いだったんですけど、全員で協力して守れたと思います」と振り返ったように、切り崩されかけても矢野とDF鈴木拓の両CBらがグループ、チームでシュートコースを消してゴール前で踏ん張り続ける。また、GK溝口陽日の好セーブもあって得点を許さなかった。

 そして金子コーチが「相手はワイドからコンパクトにするのが遅かったので、ドリブルで入ったり、1タッチで横に動かすよりも縦に行けという指示はしていた」と語ったように、ボールを奪ってから間髪入れずに攻めてFW久永武蔵やFW永山大翔がシュートを打ち込んでいく。桐光学園はしなやかな動き見せるMF安久レオナルド高貴のインターセプトなどで相手の速攻を食い止めていたが、矢板中央は後半30分に先制点を奪う。

 敵陣中央で得たFKをMF野澤元が左足で蹴り込む。すると久永がDFの頭上から打ち込んだヘディングシュートがゴールを破った。「良いシュートでボールも良かったですし、(久永)本人、相手のDFも強かったので駆け引きもしてくれていたので、いい形で獲れたかなと思います」(金子コーチ)。反撃する桐光学園はPAへ次々とボールを入れたが、矢板中央は全員で守り切った。

 矢板中央は前日の初戦で2度のリードを守りきれずに西武台高に逆転負け。だが、この日は前日の反省を活かして強敵の攻撃を最後まで封じきった。矢板中央の矢野は「全勝優勝という目標だったんですけど初戦負けてしまったのでここからは全部勝って優勝したいです」。3年前のRookie Leagueで快進撃を見せて初優勝を果たしている矢板中央。高い目標を持つ彼らが先輩たちと同じく優勝を果たすために、日々のトレーニングで努力して自力をつける。
 
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
2017 Rookie League特集ページ

TOP