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ハリル視察は「別に意識しなかった」“御前弾”の清武、2戦連発で復調アピール

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先制ヘッドを叩き込んだMF清武弘嗣

[5.20 J1第12節 大宮0-3C大阪 NACK]

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が視察に訪れた一戦で、セレッソ大阪のMF清武弘嗣が“御前弾”を挙げた。故障で出遅れていたが、直近4試合で3ゴールを挙げる活躍を見せ、復調ぶりをアピールした。

 日本代表は6月7日のキリンチャレンジ杯シリア戦(味スタ)、13日のW杯アジア最終予選イラク戦(テヘラン)を控え、25日にメンバー発表が行われる。この試合にはハリルホジッチ監督が視察に足を運んだが、「別に意識はしていなかった」と強調。「今日はセレッソが勝つことだけを考えていたので勝ててよかった」と連勝を喜んだ。

 前半は決め手を欠いたが、スコアレスで折り返した後半からC大阪は怒涛の猛攻をかける。徐々にボールポゼッションを高め、波状攻撃から流れを引き寄せると、後半18分、ついに試合が動く。MFソウザの左CKにニアサイドの清武がヘディングで合わせ、豪快にネットを揺らした。

 CKから先制ゴールをお膳立てしたソウザは「彼(清武)の動きをしっかり見ていたと言ったら嘘になる。誰かは分からないけど、とにかくあそこに完璧なボールを蹴るつもりだった」と精度の高いピンポイントクロスに胸を張った。

「たまたまボールがここにくるんじゃないかと(ニアサイドに)入ったら本当にきた」と清武。セットプレーからの得点は自身にとって珍しい形だが、「ソウザのボールがすごく良かった。あとは合わせるだけだった。僕はあの一本しか中に入ってないので運もあった」と謙虚に振り返った。

「一点入ってからはみんなの気持ちが楽になった。攻めていてなかなか点が入らない嫌な時間が続いたけど、一点入ってからは自分たちのリズムで落ち着いてプレーできた。後半はいい試合だったと思う」。この一撃で均衡を破ると、3-0で完封勝利を飾った。

 後半31分に再びCKからヘディング弾を決めたMF山村和也は今季4得点目、後半41分にダメ押しゴールを叩き込んだFW杉本健勇は今季6得点目と、攻撃陣が爆発。勢いに乗るチームは連勝で勝ち点を「22」に伸ばし、得失点差で4位に浮上。清武は「チームが良い状態なので続けていきたい」と力を込めた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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