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主将として臨むアジアでの戦い…川崎F小林悠「成長させてもらっている」

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6連勝中の川崎Fは攻撃陣が爆発、19ゴールを挙げている

[5.30 ACL決勝トーナメント1回戦第2戦 川崎F4-1ムアントン・U 等々力]

 アウェーゴールを3つ重ねた3-1での勝利で、決勝トーナメント1回戦第1戦では大きなアドバンテージをつかんだ川崎フロンターレ。FW小林悠は「最初に1点取れれば」第2戦の行方を決定づけられると見ていた。

 しかし、「向こうの出方が僕らの予想外だった」とMF中村憲剛。最低でも3点が必要なムアントン・ユナイテッドだったが、「最初からガンガンくると思ったけどこなかったので、逆にやりづらかった」(小林)。川崎Fのほうが出足が鋭くボールを支配するも、スコアに動きがなかった前半31分、エースの右足がゴールネットを揺らした。

 左サイドのDF登里享平が、中央の小林にボールを通すと、背番号11は深い切り返しで目の前のDFをかわし、右足シュート。「イメージ通り」というゴールで待望の先制点を挙げた。

 その1分後には「速いボールを」と意識したクロスで、MF長谷川竜也のゴールをお膳立て。後半にはMF狩野健太のクロスに反応し、DFラインの裏でボールを受けてGKをかわすも、ゴールまで角度がなくなってしまう。「シュートを左で打とうかと思った」というが、ヒールパスを選択。FWハイネルが左足で流し込みダメ押しとなる4点目を奪った。

 この日は、1得点2アシスト。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では4ゴールを挙げており、キャプテンとして、ストライカーとして、チームを牽引している。「成長させてもらっている」。小林はアジアでの戦いでの手応えを語った。

「日本代表として少しでも上に行けるように」とACL4強入り、そしてその先を見据える。5月は6戦全勝。チームの調子は確実に上向いているが「課題はたくさんありますし、一喜一憂せずに目の前の試合にしっかり準備していきたいと思います」と今季からキャプテンマークを巻く男は兜の緒を締めた。

(取材・文 奥山典幸)

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