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トッティ、東京Vなどのオファー断り引退を決断した理由を告白「小さい頃の夢のため」

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フランチェスコ・トッティがセリエAのインタビューで語った

 元イタリア代表FWで、ローマ幹部のフランチェスコ・トッティ、セリエAの公式フェイスブックページでインタビューに応じた。

 ローマのレジェンドであるトッティは、昨シーズン限りで現役を引退。今シーズンからクラブの幹部として任務を全うしている。元イタリア代表FWは、Jリーグの東京ヴェルディなどから「天文学的な額のオファー」を受け取りながらも、引退を決断した理由を明かした。

「ローマ、そしてセリエAを離れなかったのは、僕の小さい頃からの夢である“たった1つのユニフォームを着ること”を実現したかったからだよ。僕は最高のキャリアを送れたと思う」

 続いてトッティは、ローマでの現役生活を通して、最高の瞬間を問われると、「当然、スクデットを獲得したときだよ」と返答。元日本代表の中田英寿氏も貢献した2000-2001シーズンのリーグ優勝を挙げた。

■シューズを履かない違和感

 現役ラストマッチとなった昨年5月のジェノア戦から約10か月が経ち、レジェンドは寂しさも感じている。

「今は別の形だけど、選手の頃と同じように生活できて僕は恵まれている。ロッカールームにもピッチにも入れるし、監督とも話をする。チームと一緒に遠征して、合宿にも帯同する。唯一、違うことは、着替えたりシューズを履いたりしなくなったことかな。シューズを履かなくなったのは、寂しい感じがする」

 またトップ選手になることを夢見る世界中のサッカー少年に対し、自らの経験を踏まえ、アドバイスを送った。

「カンピオーネを目指す少年たちへ? 小さい頃は楽しむことだけを考えないとダメだよ。それから少しずつだけど、自分に上りつめるチャンスはあるのか分かるようになる。僕にそれが分かったのは、トップチームにたどり着いた頃だよ」

 最後にトッティは、「“ザ・キング・オブ・ローム(ローマの王)”と呼ばれた時は、言葉に表せないほど感動したよ」と語り、ローマ一筋を貫き、クラブの王様として君臨したことに胸を張った。

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