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フランクフルト、DFBポカール決勝でバイエルン撃破!! “ポリバレント“長谷部がタイトル獲得

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2得点を決めたFWアンテ・レビッチ

[5.19 DFBポカール決勝 バイエルン1-3フランクフルト]

 DFBポカール(ドイツ国内杯)は19日、決勝戦を行い、MF長谷部誠とFW鎌田大地所属のフランクフルトバイエルンと対戦した。2年連続の決勝進出を果たしたフランクフルトがFWアンテ・レビッチの2得点などで3-1の勝利。1987-88シーズン以来30季ぶり5度目の優勝を飾り、来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得した。

 ブンデスリーガ第31節ヘルタ・ベルリン戦(●0-3)で一発退場となった長谷部にとって、3試合の出場停止を経て約1か月ぶりの公式戦。来季からバイエルンの指揮官を務めることが決まっているニコ・コバチ監督は4-1-4-1のフォーメーションを採用し、リベロ起用が続いていた長谷部はアンカーでピッチに立った。

 前評判では、前人未踏のブンデスリーガ6連覇を果たしたバイエルンが圧倒的な優勢だったが、先にスコアを動かしたのはフランクフルトだった。前半12分、MFハメス・ロドリゲスからボールを奪ったレビッチが味方に預けて前に出ると、MFケビン・プリンス・ボアテングのスルーパスを受けてPA際からネットを揺らした。

 その後の時間帯はバイエルンが一方的にボールを握った。前半17分にMFトーマス・ミュラー、同24分にMFヨシュア・キミッヒ、同26分にはFWロベルト・レバンドフスキが惜しいシュートを放ったが、いずれもゴールを陥れることはできず。同45分には、MFチアゴ・アルカンタラを倒した長谷部にイエローカードが下された。

 フランクフルトは後半、長谷部がリベロに入り、後ろに重心をかける。ところが8分、バイエルンが同点に追いついた。DFニコラス・ズーレが持ち上がりから右サイドにスルーパスを送り、キミッヒがマイナス方向に折り返すと、反応したのはポーランド代表レワンドフスキ。GKルーカス・フラデツキーの動きを見て、左足で冷静に流し込んだ。

 先に動いたのはフランクフルト。後半15分、MFマリウス・ボルフに代えてMFミヤト・ガチノビッチを起用した。一方、バイエルンのユップ・ハインケス監督は後半19分、T・アルカンタラに代えてMFコランタン・トリッソを投入。下げられたT・アルカンタラは両手を広げて抗議の意を示した。

 バイエルンは後半24分、キミッヒのクロスに中盤から走り込んだトリッソがシュートを試みたが、長谷部がスライディングでクリア。同25分にはミュラーを下げ、長期離脱から復帰したMFキングスレイ・コマンを入れた。フランクフルトは同29分、MFジョナサン・デ・グズマンに代えてDFマルコ・ルスを投入し、ポリバレントな長谷部が中盤に上がった。

 バイエルンは後半35分、キミッヒの右CKにDFマッツ・フンメルスが頭で合わせてクロスバーを直撃。フランクフルトはその直後、カウンターからボアテングがスルーパスを送り、レビッチがミドルで狙ったが、わずかに枠の外だった。

 ところが後半37分、フランクフルトが大チャンスを迎える。DFダニー・ダ・コスタのクリアボールが敵陣に流れ、レビッチが猛烈な勢いで前へと走る。頭でうまくコントロールしてPA内まで進入するとと、GKスベン・ウルライヒをかわして押し込む。いったん直前のプレーに関してビデオ・アシスタント・レフェリーが介入したが、ゴールは無事に認められた。

 フランクフルトはここを守れば30季ぶりの優勝が決まる大事な終盤。ボアテングがDFダビド・アラバのファウルを誘うなど、時間を稼ぐ。バイエルンはパワープレーを繰り出す一方、バイエルンのPK判定をめぐったVARの介入は認められず。そしてアディショナルタイム6分、ガチノビッチが追加点を決め、3-1でタイムアップのホイッスル。長谷部にとってはボルフスブルクでリーグ優勝を果たした2008-09シーズン以来、9季ぶりのタイトル獲得となった。

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