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勝利が良薬…ベスト8進出のU-21代表、DF板倉滉「それが一番」

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U-21日本代表DF板倉滉(仙台)

[8.24 アジア大会決勝T1回戦 U-21日本1-0マレーシア ブカシ]

 マレーシアに苦戦を強いられながらも、ベスト8進出を果たした。U-21日本代表DF板倉滉(仙台)は、「苦しかった」と話しながらも、勝利を収めて次のステージへ進めたことに「それが一番だと思う」と安堵の表情を浮かべた。

 グループリーグでは足下でつなぐ場面が目立ち、攻撃が停滞することもしばしばあったが、この日は少し違う。ピッチ状況が決して良いとは言えず、最前線にはスピード自慢のFW前田大然(松本)が入っていた。さらに「裏のスペースが空いていた」ため、状況に応じてシンプルなロングボールを蹴り込んでゴールに迫ろうとした。

 しかし、チームとしてミスが多かった。状況を打開する場面もあったが、味方に合わないパスも散見し、「精度を高めていけたら、もっとチャンスを作れていたと思う」と反省。さらに、最終ラインでのボール回しでもミスから危機を招くなど、「後ろで回して取られてピンチになると相手に流れを持っていかれるし、失点する形にもなる。そこは気を付けないといけない」と厳しい表情を見せた。

 試合終盤にはマレーシアに立て続けに決定機を創出されながらも、体を張った守備で何とかしのぎ、後半38分には絶体絶命の危機をポストに救われた。すると同44分にFW上田綺世(法政大)が決勝点となるPKを沈め、1-0の完封勝利で8強入りを決めた。

 勝ち上がったからこそ、最低でももう一試合行う権利を手に入れた。『状況に応じた判断』『球際での激しさ』など森保一監督が強調してきた部分は、グループリーグから少しずつ成長している。「試合をやりながら修正していけるのはすごく良いこと」と、この日出た課題を修正しながら、27日の準々決勝サウジアラビア戦に臨む。

(取材・文 折戸岳彦)
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