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東京五輪は無観客?『BBC』が世界陸連会長の見解を報道「唯一の開催方法なら誰もが受け入れる」

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開催可否が議論されている東京五輪

 世界陸上競技連盟のセバンスチャン・コー会長が、東京オリンピックが無観客開催を余儀なくされる可能性を口にした。イギリス『BBC』が伝えている。

 新型コロナウイルスの影響で当初の2020年から延期され、2021年に入った今もなお開催可否が議論の対象となっている東京五輪。先日、イギリス『Times』が「日本政府は中止にせざるを得ないと水面下で決定づけた」と報じていた。

『BBC』では、この報道を受けて菅義偉首相が大会の開催に集中していると宣言したこと、国際オリンピック委員会(IOC)が中止について「まったくの事実無根」だと主張したことを紹介。一方でIOCのトーマス・バッハ会長も否定の声を上げているが、その主張がやや曖昧であるとも伝えられた。

 そして、世界陸連の会長でIOC委員、2012年ロンドン大会の責任者を務めたコー氏は、「観客にも参加してほしいが、唯一の方法が無観客での開催なら誰もが受け入れると思う」と発言。同氏は昨年夏の時点で2021年に新たな日程で開催されることは確実ではないとの見解を示していたが、ワクチンの開発が大きく状況を変えたと考えているようだ。

「昨年の今頃と現在の状況には2つの大きな違いがある。1つはワクチンで、今後数か月の間に広く展開されるだろう。大会までまだ半年もあるんだ。そして、(もう1つは)私たちの競技(陸上)ではアスリートがトレーニング施設を利用することができ、大会も続けている」

 万が一2021年の開催が中止となった場合についてコー氏は、東京五輪を3年後に開催し、2024年のパリ大会、2028年のロサンゼルス大会を延期するのは「現実的な解決策ではない」ともコメントした。

 とはいえ、『BBC』は「世界陸上競技連盟の会長はTimes紙の報道があったにもかかわらず、オリンピックとパラリンピックが開催されると確信していた」と伝えている。現実的な案として、無観客での開催に向かっていることが示唆される内容となった。

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