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悩めるU-18代表エース・住田、壁打破に期待

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[7.8 練習試合 U-18日本代表候補 0-4 清水]

 U-18日本代表FW住田貴彦(大分トリニータ)にルーキーイヤーかの今年は苦しみの連続だった。シーズン開幕前のパンパシフィック選手権で早々にデビューするなど、周囲の期待も高まったが、度重なる怪我で大きく出遅れると、チームも低迷。連敗地獄から抜け出せないチームにおいて、ベンチに入れない日々が続いた。
 
 布ジャパンでも早生まれの彼は、「自分が周りを引っ張っていかないといけない」と自覚しながらも、気持ちとプレーがマッチせず、パフォーマンスは精彩を欠いていた。それでも常に選んでくれる布啓一郎監督の期待に応えたいと、この試合でもところどころではあるが、自慢のスピードを生かした仕掛けで、ゴールを狙い続けた。だが、40分に惜しい反転シュートを放った以外は、レギュラー陣を揃えた清水の堅い守備を破ることが出来ず、無得点に終わった。

 「コンディションは徐々に良くなっている。あとは結果を出す。しっかりと意識を持ってやり続けたい」。メンタルとプレーのミスマッチ。現在はプロとして最初の大きな壁に直面している住田。ここを打ち破れば、武器である爆発的なスピードのように、一気に成長の階段を駆け上がっていける才能を持っている。それだけに、チームと代表でこの壁を打ち破ることを期待したい。

(取材・文 安藤隆人)

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