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[ナ杯]先発7人入れ替えのF東京が10人で逃げ切り勝ち

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[4.14 ナビスコ杯第2節 大宮0-1F東京 NACK]

 ナビスコ杯は14日、グループリーグ第2節を行い、NACK5スタジアム大宮では大宮アルディージャFC東京が対戦。F東京は前半39分、FWリカルジーニョのゴールで先制すると、後半10分にDF椋原健太が一発退場となり、数的不利に立たされたが、10人で粘り強く耐え、1-0で逃げ切った。

 大宮は4-4-2のシステムで、GK江角浩司、4バックは右から杉山新、深谷友基、マト、村上和弘と並んだ。中盤は青木拓矢とアン・ヨンハのダブルボランチで、右に金久保順、左に内田智也。石原直樹と藤田祥史が2トップを組んだ。10日のJリーグG大阪戦(試合記録)からは先発5人を変更。ナビスコ杯第1節・京都戦(1-1)同様、青木とルーキーの金久保が先発した。
 F東京も4-4-2で、GK塩田仁史、4バックは右から椋原健太、森重真人、今野泰幸、キム・ヨングン。中盤は松下年宏と田邉草民のダブルボランチで、右に鈴木達也、左に中村北斗が入り、2トップは赤嶺真吾とリカルジーニョ。10日のJリーグ鹿島戦(試合記録)からは7人が入れ替わった。

 大宮は前半12分、金久保のFKのこぼれ球を拾った石原が角度のない位置から右足で狙うが、ゴール左へ。同24分、相手のパスミスを奪った藤田の左足ミドルはGKがキャッチ。同27分にも金久保、石原の細かいパス交換からゴール前の藤田にパスが渡ったが、シュートは打ち切れなかった。

 F東京はリカルジーニョがDFラインの背後を狙う動きを見せていたが、オフサイドの網にかかり、なかなかリズムをつかめない。それでも、立ち上がりの劣勢を粘り強く我慢し、流れを引き寄せた。

 前半33分、鈴木がドリブル突破からマイナスに折り返し、フリーのリカルジーニョがシュート。決定的な形だったが、ゴールライン上でマトにクリアされた。同35分にはカウンターから鈴木が持ち上がり、中村、赤嶺とつなぎ、赤嶺が右足で狙ったが、ゴール上へ。徐々にリズムをつかむと、同39分、GK塩田のキックを鈴木が前に流し、リカルジーニョが絶妙なトラップで深谷をかわしてシュート。これがきれいに決まって、F東京が先制した。

 公式戦初先発で初ゴールを決めたリカルジーニョは前半43分にも右サイドからカットインし、ポスト直撃の左足シュートを放つなどキレ味鋭い動きで大宮を翻弄した。

 F東京の1点リードで折り返した後半10分、大宮は内田のスルーパスに抜け出した石原がPA内で後方から椋原に倒され、PKを獲得。決定機を阻止した椋原にはレッドカードが示され、一発退場となった。ところが大宮はこのPKをマトがポストに当ててしまう。

 F東京は後半13分に中村と田邉を下げてMF徳永悠平、DF長友佑都を投入。さらに同18分には足を痛めたリカルジーニョがMF羽生直剛に交代した。長友は椋原の抜けた右サイドバックに入り、ボランチは羽生と徳永。松下がサイドハーフにポジションを上げ、赤嶺の1トップになった。

 数的優位に立った大宮は後半21分、藤田に代えてFW市川雅彦を投入するが、なかなか同点ゴールを奪えない。F東京の組織的な守備を崩せず、攻めあぐねると、35分の青木の左足ミドルもGKのセーブに阻まれた。

 大宮は後半36分に深谷に代えてMF橋本早十、同45分に金久保に代えてFW渡部大輔をピッチに送り込み、攻撃の枚数を増やしたが、最後までゴールを奪えず、F東京が1-0で逃げ切った。

<写真>勝利を喜ぶFC東京のMF今野(6番)とGK塩田

(取材・文 西山紘平)

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