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[Fリーグ]府中との東京ダービーを制した町田が今季ホーム初白星

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[7.28 Fリーグ第9節 町田 2-0 府中 町田総合]

 Fリーグは28日、第9節を行いペスカドーラ町田府中アスレティックFCの東京ダービーが行なわれた。前半14分にFP金山友紀のゴールで先制した町田は、後半6分にもCKからFP出浦知弘が追加点を挙げた。その後も町田はGKイゴールを中心に府中を完封し、東京ダービーに勝利。今季のホーム初勝利を収めている。

 町田はキャプテンのFP横江怜、FP篠崎隆樹に代わり、FP本田真琉虎洲、FP藤井健太がベンチ入りした。また、府中は前節ベンチ入りしたFP江口学が外れ、FP田村研人が起用されている。

 キックオフをした町田は、いきなりGKイゴールがボール回しに加わるパワープレーを見せたが、ここはシュートまで行けなかった。同3分には府中のFP宮田義人が、最後尾のFP滝田学からボールを奪う。滝田が抱き付き宮田を止め、イエローカードを提示された。前半6分にはFP森谷優太がPA外からミドルシュートでゴールを狙う。府中GK田中俊則の前でFP中井健介がブラインドになったが、田中も辛うじて反応。こぼれ球を中井が拾ってシュートに持ち込んだが、これもGK田中が防いでいる。

 前半6分には府中も速攻からチャンスを得る。しかし、三井のシュートがクロスバーを叩くと、そのボールを拾った町田がカウンター返しに出る。しかし、出浦のシュートも、GK田中が枠外へ弾き出した。同9分には再び府中が高い位置で、今度はFP甲斐修侍からボールを奪う。速攻の流れからFP小山剛史、FP上福元俊哉、FP山田ラファエル・ユウゴが次々とゴールに迫ったが、最後はFP大地悟が体を投げ出してシュートブロックし、得点を与えなかった。

 ここから町田は前からのプレッシングを強め、ボールを奪いに行く。府中から高い位置でボールを回収し、ゴールに迫る。前半12分には滝田が強烈なシュートを打つも、ボールは右へ逸れて行った。同13分にもCKからチャンスをつくる。滝田が入れたボールを本田がシュート。ボールは左ポストを叩くと、ゴール前に詰めていた金山が拾ってシュート。しかし、これも右に外してしまい、決定的なチャンスを生かせなかった。

 それでも前半14分、町田は先制点を挙げる。ピッチ中央の滝田が左サイドの永島に展開。永島が中央に転がしたボールに対して、金山が走り込む。相手GK田中が飛び出してきたのをお確認した金山は、冷静にループシュートをゴールに決めて、町田が先制した。

 その後も府中に決定機をつくらせない町田は、同18分にGKイゴールが前線に蹴ったボールを森谷がダイレクトで合わせたが、わずかに枠外へ。同19分にも甲斐のパスカットから速攻に出た町田は、出浦がDFとGKを抜きゴールへシュートを転がす。しかし、戻って来たFP日永田祐作がゴールライン上で懸命にクリアーし、追加点を許さない。前半終了直前にもFP藤井健太のシュート、藤井のキックインから金山のシュートと見せ場をつくった町田が、1-0でリードして前半を折り返した。

 後半も1点をリードする町田が、押し気味の試合運びを見せる。後半5分には左サイドを森谷が甲斐とワンツーで突破する。しかし、角度のない位置からのシュートは左に逸れる。その直後の6分にも町田は、好調な出浦が右サイドから積極的にシュートを放つ。これはGK田中に阻まれたが、このCKを甲斐がループでゴール前に入れると、出浦がボレーシュートを叩き込み、町田がリードを2点に広げた。

 点差を広げられた府中はタイムアウトを取るが、試合再開後の最初のチャンスも町田がつくる。甲斐が左サイドの出浦とワンツーから中央を突破。GK田中の鼻先でループシュートを放ったが、ボールはクロスバーを越える。さらに前掛かりになる府中に対して、効果的なカウンターを見せた。

 府中も山田、ロドリゴの強烈なシュートで反撃に出るが、GKイゴールの壁を破れない。町田も速攻からチャンスをうかがう、ジリジリとした時間が続く。府中は圧力を強め、宮田、山田が遠目からシュート。しかし、GKイゴールのセーブ、大地のブロックに阻まれた。同14分にはロドリゴが速攻からシュート。しかし、これもイゴールが反応した。

 後半19分には町田のカウンターを逆手に取り、速攻を返した府中だったが、決定的な場面で上福元はシュートを枠に飛ばせない。町田も速攻から3対1の局面をつくったが、本田のパスを受けた藤井のシュートは、DFにブロックされた。このまま町田が2-0で勝利。今季最初の東京ダービーを完封で飾っている。

(取材・文 河合拓)

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