[3.18 PC決勝 大阪3-1浦安 代々木第一体育館]

　フットサルの全日本選手権PUMA CUP 2012は18日、代々木第一体育館で決勝を行った。PUMA CUP2011は東日本大震災のために、途中で大会が中止されている。2年ぶりに開催された決勝に勝ち上がったのは、シュライカー大阪とバルドラール浦安。前半、先制を許した大阪だったが、FPエビーニョ、FP村上哲哉のゴールで逆転。終了間際にもパワープレーに出た相手に対し、カウンターからエビーニョが追加点を挙げ、第15回大会以来2回目の優勝を飾った。なお、大会MIPには決勝で2得点を挙げる活躍を見せたエビーニョが選出されている。

　立ち上がりから大阪はパスワークを中心に攻め、浦安はFP稲葉洸太郎を軸に相手ゴールに迫った。最初の決定機は浦安に訪れる。前半3分、FKをFP小宮山友祐が流し稲葉がシュートしたが、GKイゴールに防がれる。対する大阪も7分にパス回しからの縦パスで抜け出したFP瀬戸彬仁が決定機を迎えたが、シュートは右に外れた。大阪は同10分にもFPヴィニシウスのシュートをGKが弾いたところにFP一木秀之が詰めるが、シュートは右に外れて行った。

　均衡を破ったのは浦安だった。前半14分、FP岩本昌樹が相手守備の整う前にキックインをゴール中央に送ると、FP鳥丸太作が決めて先制する。歓喜する浦安の選手たちは、これで勢いがつく。その直後にも、FP深津孝祐が左サイドを突破し、逆サイドに走り込んだ鳥丸にパスを送ったが、鳥丸のシュートはGKに防がれる。

　前半終了まで44秒のところで、今度は大阪がCKから同点ゴールを挙げる。ゴールからやや離れたところでパスを受けたエビーニョが、しっかりとコースを狙ったシュートをゴール隅に流し込み、1-1とする。

　後半に入ると、大阪が浦安を押し込む時間が増えてくる。後半6分にはエビーニョからのパスを受けた瀬戸が絶妙なループシュートを放ったが、懸命に戻った岩本がゴールライン上でクリアーを見せ得点を許さない。それでも大阪は同8分に、左サイドをFP松宮充義が突破すると、ゴール正面にポジションを取ったFP林浩平が素早いクロスに合わせて2-1と逆転する。その後も大阪は相手のパスミスから瀬戸がGKと1対1になるなど、好機を迎えるものの突き放せない。

　残り時間が6分を切ったところで、浦安はFP中島孝をGKにしてパワープレーに出る。その直後にいきなりチャンスが訪れる。左サイドでパスを回し、ゴール前でフリーになっていた中島にパスが出る。だが、GKユニフォームを着た中島がシュートを放つ前に、戻ってきた相手DFにブロックされてしまう。大阪は集中を切らさずに、浦安のパス回しに対応する。そして残り53秒、ボールをキャッチしたイゴールが、即座に攻撃に移った松宮にパス。松宮がさらに前線へ走ったエビーニョにパスを出すと、エビーニョがダメ押しゴールを決めて3-1とした。

　このまま浦安に得点を許すことなく、3-1で試合は終了。ブザーが鳴った瞬間、選手たちは喜びを爆発させた。今シーズン、Fリーグで準優勝、Fリーグカップでも準優勝と、あと一歩タイトルに手の届かなかった大阪が、シーズン最後の大会で、見事に優勝に輝いた。