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[選手権]「テッペンに立てるように」桐光学園が県勢初の優勝を目指す

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 強豪ひしめく激戦区の神奈川県を3連覇した桐光学園の初戦の相手は、19年ぶり3回目の出場を果たした古豪・高知商(高知)に決まった。

 GK長津大裕の代はこれですべての学年で冬の全国の舞台を踏むことになる。「すごく運がある」と笑顔を見せた主将は、「去年は絶対に越えなければいけないと思う。神奈川県で優勝した高校はないので、神奈川県がテッペンに立てるように、絶対に勝ちたいと思います」と昨年度の4強超え、さらには先輩・中村俊輔(現横浜FM)らもなし得なかった初の頂点までも見据えた。

 今夏、3年生だったチームメイトの大西健太くんが病気のため急死した。神奈川県大会ではベンチに大西くんの付けていた背番号19のユニフォームを掲げて試合に臨んでいた。悲しみはイレブンを更なる高みへと導いた。

「ニシケンのためにという思いはありますが、それは胸にしまって、まずはチームがしっかりやらないといけないと思う。チームとして、しっかり戦っていかないといけないと思う」

 天国にいるチームメイトもきっと1月13日の国立の舞台に立つイレブンを楽しみにしているはずだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[写真]初の頂点を見据えた桐光学園・長津(左)と高知商・山本主将が健闘を誓い合い握手

(取材・文 児玉幸洋)
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