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[選手権]悲願の初優勝へ…初戦に臨む青森山田・小笠原主将「テッペン目指します」

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 30日、第93回全国高校サッカー選手権の開会式と開幕戦が行われた。18年連続20回目の出場となる“東北の雄”青森山田高(青森)は、明日31日に中津東高(大分)との初戦を迎える。

 高校年代最高峰のプレミアリーグEASTを1年間戦い抜いた経験は、青森山田の確かな自信になっているようだ。先月30日、敵地で行われた王者・柏レイソルU-18との一戦では、リーグナンバーワンの得点力を誇る柏を無失点に抑えた(0-0)。その試合で右SBとして先発した主将のDF小笠原学(3年)は、個人としても対峙するU-18日本代表のMF会津雄生を封じ切った。「いままでは前から(ボールを奪いに)行っていたんですけど、レイソル相手ということで自分たちで試してみてうまくハマった」。引いて守るやり方も、チームの新たな武器になったという。

 とはいえ、選手権ではボールを支配する時間が長くなる青森山田の武器は「攻撃的な守備」(小笠原)だ。高い位置で積極的にボールを奪い、FW丹代藍人(3年)ら攻撃陣がゴールを陥れる。もちろん、選手権対策も講じているという。「選手権だとカウンターを狙っているチームが多いので、そこはプレミアリーグより難しい面はある。ボールを失った後の守備への切り替えは、相当こだわってトレーニングしてきました」。主導権を握りながらもカウンター一発に沈む、というトーナメントで強豪校が陥りがちな敗戦パターンへの対策も抜かりはない。

 精度の高い左足でチェンスメイクをするMF山下優人(3年)も「自分たちで主導権を握ることと、攻守の切り替えの速さということでは、他のチームに負けたくない」と自信を持つ。青森県予選決勝や、プレミアリーグEAST最終節でも得点を奪っているレフティーは、アシストだけでなく「選手権で点を取りたい」とゴールへの意欲を覗かせた。

「初戦が一番大事」と気を引き締める小笠原。「初戦で勝てれば勢いに乗れる。テッペン目指します」。背番号2のキャプテンは、悲願の選手権制覇を掲げた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 奥山典幸)
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