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[選手権予選]堅守・秋田商支える俊足CB松野、どんなFWにも「負けるつもりはないです」

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[10.20 全国高校選手権秋田県予選準決勝 秋田商高 1-0 秋田工高 八橋陸上競技場]

 167cmの小柄な守備の柱だ。秋田商高のCB松野竜士(2年)はCBとしては非常に小柄だが、高さのあるCB奈良学(2年)とともに最終ラインを支えて完封勝利。風上で相手を押し込んでいたこの日の前半は秋田工高のカウンター、オープン攻撃からスペースを突かれるシーンがあったが、秋田商はその度に松野が逆サイドまでカバーしてピンチの芽を積んでいた。

「風が結構強いから集中力切らさずに、来たボールを弾くことを意識していました。(相手はスピードに乗って仕掛けてきたが、)1対1で負けない自信があるので自信持って対応しました」。松野は50m走を6秒1で駆け抜けるチーム1の俊足。「理想はあまりないんですけど、とにかく目の前の敵に負けない。負けず嫌いです」というCBは抜群のスピードと対人の強さ、またタイミングの良い跳躍によって高さについても自信を持って補い、堅守を武器とするチームにとって欠かせない存在となっている。

 その松野について小林克監督は「身体能力があって、バネもあって、ヘディングもそうそう競り負けない。CBとしてはスピードもあるし、チームとして必要な選手」と期待を寄せる。本人も「期待されている。後ろのCBがしっかり守ることがチームの支えになるから、しっかりやっています。(どんなFWにも)負けるつもりはないです」

 昨年はスタンドで応援していた選手権。「全国の舞台でプレーしたいと思って秋田県なら秋商」と進学してきた秋田商で、今年は主軸として全国舞台に立つ。
 
(取材・文 吉田太郎)
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