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CK弾にも注目の2年生レフティー。日大藤沢CB宮崎達也「自分が真ん中で勝てるチームにさせられるように」

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日大藤沢高注目の2年生レフティー、CB宮崎達也

 第101回全国高校サッカー選手権神奈川県2次予選は22日に2回戦が行われ、第1シードの日大藤沢高は厚木北高と初戦を戦う。DF宮崎達也(FC東京U-15深川出身)はスペシャルな左足を持つ注目の2年生CB。関東Rookie Leagueの前橋育英高戦や関東大会予選準決勝(対厚木北高)、桐光学園高との県1部リーグ戦でも直接CKを決めるなど、異質の左足と向上してきた守備力を発揮する宮崎が、選手権予選の意気込みなどについて語った。

―選手権予選が始まる。
「インターハイ、自分は行っていなかったんですけれども和倉ユースと蹴って、今はさらに下でと監督、コーチから言われていて、そこの部分で練習から凄く意識してできているかなと思っています」

―練習でも左足で目立っていた。
「仲間なのでバレているところもあるんですけれども、そういうところで駆け引きを楽しんで、試合よりも難しい環境でできているので、試合になると楽になる部分もあります」

―インターハイは初戦敗退。もっとできたという思いも。
「チームとしても、自分としても、全国大会という舞台で飲み込まれたというか、上手く出来なくて自分としては凄く悔しい大会でした」

―左足ももっと精度を出せた。
「いつもと環境が違うというのは言い訳にしかならないですけれども、初めての環境に慣れていなかったので、初めてでもできる選手になっていかないといけないと思っています」

―左足は色々な人に見て欲しい武器。
「前にシゲ(森重陽介)とか(岡西)亜憐とか速い選手がいるので、自分のキックを活かしてアシストだったり、CKから点獲れたら自分の存在価値とか表せると思うので、そういうところは意識しています」

―関東大会予選の代表決定戦やリーグ戦の桐光学園戦でもCKを直接決めている。
「特に狙ってはいないですけれども、吸い込まれるようなボールを蹴っているので、その中で中の駆け引きだったりで上手く空けてもらって、入っています」

―そのキックはどう磨いてきた?
「小さい頃からドリブルとか基礎練とか全くしてこなくて、ずっとキックばかりしてきたので、そういう部分では積み重ねかなと。キックが好きでサッカーをやっていました」

―どのようなキック練習をしていた?
「例えば、スクール入っていたんですけれども、練習前にコーチとずっとロングボールを蹴っていたりとかしていました」

―武器になる、人と違う、と感じたのは?
「高校になってそれが一番分かるようになりました。中学時代はSBやSHだったので、自分がフリーでボールを持ってロングボールとか、さばくというのがそんなに回数が無かったんですけれども、高校でCBになって、ほぼフリーですし、その回数が多いので、その中でキックを見せられるようになりました」

―キックはチームの中で一番。
「でも、シゲ(森重)みたいな、プロの選手が近くにいるので、そういう選手から学ばないとなというのがあります。身長や足の長さもあるので。(森重とは)蹴り方もちょっと違うのがあるんですけれども。だけど、めっちゃ上手いです」

―将来はどうしていきたい?
「サワ(楠本爽)とかアッパ(勇輝)とかが近くにいて、練習から2人は1対1やったら絶対にシュート打たせないし、絶対に最後スライディングでシュートを打たせない、ボールを奪い取るみたいな。そういうのが近くにいるので、自分もアッパのように、あんだけボールを奪い取るのはできないですけれども、ちょっとくらい真似ることはできるので、そういうところで成長はできているのかなと思っています」

―守備がより高まれば、上のステージも見えてくる。
「もっとガタいが良くないと強いFWが来た時に対処できないので、体作りはまだ必要なんですけれども。CBとしては身体が大きくない(179cm)分、予測して対処していくというのと、声で仲間を動かしていくというのを意識しながら、後ろの(GK岡本)亜鶴とかにも『声を出せ』と言われるので意識しています」

―将来もCBで勝負する。
「今ならば、リサンドロ・マルティネスみたいに小さい人でもCBをやっているので。プレミアでもあの身長でできるのならば自分でもできると思うので、だからCBで行けたら良いなと思います。左SBも(尾野)優日がいるんで、アッパみたいにあっち(右SB)行こうと思っても優日がいるので行けないので、(高校の間は)CBで行きたいなと思います」

―選手権はどのような大会に。
「チームとしては日本一という目標を掲げてやっているので、そこに全員の気持ちが向いているのは当然で、自分としてはまず今スタメンですけれども、まだレギュラー争いもあるし、その中でまずレギュラーになって自分がアシストしたり、点獲れたり、自分がピンチの場面で防いだり、自分が真ん中で勝てるチームにさせられるように頑張りたい」

―森重君がプロへ行ったり、アッパ君が代表に入ったり、尾野君が関東大会で優秀選手に入ったりしていることも刺激になっているのでは?
「そういう選ばれる選手ってみんな、尾野とか、シゲとか特長がある。尾野だったらクロスを上げに行ったり、シゲだったら要求してヘディングで叩いたり、自分の武器を出しているので、自分ももっと武器の出し方だったり、出す回数を見せて行けたら良いと思っています」

(取材・文 吉田太郎)
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