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[MOM4185]佐野日大DF青木柾(3年)_チーム唯一のシュートを決め、「どこのチームにも負けない」堅守で強敵封じ

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後半2分、佐野日大高DF青木柾が先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[1.2 選手権3回戦 佐野日大高 1-1(PK5-4)履正社高 駒沢]

 シュート数は1-5。佐野日大高(栃木)のDF青木柾(3年)はチーム唯一のシュートを決め、DFリーダーとして強敵・履正社高(大阪)を封じ込んだ。

 前半、圧倒的にボールを支配されながらも連動した守備で中への侵入を許さず、被シュート1に封じ込んだ。その佐野日大は後半2分、左ロングスローで交代出場FW中埜信吾(3年)が競り勝つ。そして、「こぼれを詰めるというのはチームの決まりごと。信吾が競り合い強いので、絶対にそらせると分かっていた」という青木がこぼれ球に反応。右足でゴールに蹴り込んだ。

「ゴールを決めた時は、とりあえず今までお世話になってきた人が頭の中に出てきてスタンドに行きたいという気持ちだった」。雄叫びを上げながらスタンドへ。そして、渾身のガッツポーズでゴールを喜んだ。

 我慢強く守り、1チャンスで決めた大きな1点。それ以上に光ったのが守備面だ。5バックのセンターを託された青木は、今大会2試合で10得点を決めていた履正社封じの中心に。「自分が真ん中なので自分が統率して、自分が1枚残って弾けるように意識しています」。相手がどんどんボールを中につけて来る中、海老沼秀樹監督(元U-18日本代表DF)の助言も力に守った青木はその攻撃を大きく跳ね返し、クロスにも自信を持って対応した。

 相手のCFはプレミアリーグWESTで14得点をマークしているFW古田和之介(3年)。「古田選手は足が速いのがあったので、自分も距離を置きながら裏抜けはされたくなかったので身体とか手とかでブロックしながら裏は抜けさせないように。そして、足元に入ってきたら強く行く気持ちだった」。DFラインを統率しながら今大会トップクラスのストライカーをケア。シュートを打たせなかった。

 後半20分に相手エースMF名願斗哉(3年、川崎F内定)の個人技に同点ゴールを奪われ、苦しい時間帯が続いた。だが、DFリーダーは「後半だんだん声とかなくなってきて集中切れてくるところがあったので『絶対に集中切らすなよ』、『失点は絶対ないよ』という声を出しました」。青木はチームの守備に絶対の自信を持っている。チームメートはその声に応えてくれた。

「3年間通して守備の部分はどこのチームにも負けない自信があったので、そこは全然どこのチームが来ても守れるという自信があります。(今日も)試合前から負ける気はしなかった」。5-4-1システムの守備に絶対の自信。集中力を切らさず、ほぼ隙を見せずに80分間守り続けたことが勝利に繋がった。ただし、1失点したことを反省。過去最高成績タイの4強入りをかけた準々決勝へ向けて青木は「(今日は失点して)悔しい部分があるんですけれども次に向けて切り替えて、次は絶対にゼロを目指していきたい」。自信を持つ堅守を発揮し、無失点で準決勝への切符を掴む。
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(取材・文 吉田太郎)

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