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[選手権]東京朝鮮はボール保持して攻めるも、4強届かず。T2残留に全力:東京A

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東京朝鮮高は10番MFキム・ヒョンジョン中心に攻めたが、1点が遠かった

[10.29 選手権東京都Aブロック予選準々決勝 早稲田実高 3-0 東京朝鮮高 実践学園高尾G]

 19年度大会以来の4強入りにはわずかに届かなかった。東京朝鮮高は全国大会出場歴を持つ三鷹中等教育学校、駒場高を破って準々決勝進出。だが、今季リーグ戦で2敗の早稲田実高に0-3で敗れた。

 前半、ボールを保持しながら攻め、セットプレーでもチャンスを作った。チームリーダーのCBソン・スンイ主将(3年)や怪我を乗り越えてきたMFキム・セリャン(3年)を中心にボールを動かし、入学前のイギョラカップからAチームでプレーする10番MFキム・ヒョンジョン(3年)やMFリュ・サンウ(3年)が個人技で攻撃をスピードアップさせる。

 また、相手の速攻に対して身体を張って阻止していた。だが、先制点を奪えずに前半を折り返すと、後半立ち上がりにCKから失点。さらに14分にもCKのこぼれ球を押し込まれてしまう。カン・ジョンジン監督は「失点してしまったあと踏ん張りどころでまた取られたことのダメージがあった」。この2点目で気落ちしてしまった部分があった。

 技術力の高い選手の多い東京朝鮮はDFラインから長短のパスを繋いで反撃したものの、前半終盤から守りを修正してきた早稲田実の守りは厚い。カン・ジョンジン監督はゴール前でのアイディアが不足していた点を指摘していたが、攻め切る前にボールを奪われ、押し返されてしまう。粘り強い相手の前に無得点で敗戦。15年度から5年連続で4強入りしている東京朝鮮だが、その舞台に手が届かなかった。

 チームは今年復帰した東京都2部リーグで現在8位。カン・ジョンジン監督は「リーグ戦で先輩たちが1年でT2(東京都2部リーグ)に上がってくれた。ラスト3試合しっかり戦って、最後残留したい」。悔しい敗退から切り替え、リーグ戦で全力を尽くす。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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