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[大学選手権]鳥栖でJ1・2試合出場の鹿屋体育大CB坂井、貫禄のプレーで8強進出貢献

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[12.19 全日本大学選手権1回戦 鹿屋体育大2-1高知大 BMWス]

 今季、サガン鳥栖の特別指定選手としてJ1で2試合に出場し、わずかではあるもののチームの5位躍進に貢献した鹿屋体育大CB坂井達弥(4年=東福岡高)が貫禄のプレーでチームの準々決勝進出に貢献した。

 前半シュート1本に終わった高知大は後半、積極的に前に出てシュート数を10本にまで伸ばした。サイドのスペースを有効に活用し、クロス、背後へのラストパスに持ち込んできたが、鹿屋体育大は坂井が非常に冷静な対応を見せてラストパスを阻止。反撃を許さない。相手の攻撃を予測するという部分で成長したという坂井は「ちょっと遅く見えると言ったら変ですけど、(J1だと)駆け引きとか向こうは裏の裏まで読んでくるので。(ただ)大学の方が駆け引きなくてもがむしゃらに飛び込んできたり、難しいところでも入れてくるというところは気をつけないといけない」。退場者を出して10人となった終盤は5バックで相手の攻撃を跳ね返すこととなったが、「5バックは(鳥栖で)慣れているんで」と難なく相手の攻撃を跳ね返してチームを8強へ導いた。

 局面を一発で変えるキックも大きな武器。ただこの日は相手に距離を詰め寄られる場面が多く、大きな効果を生むことはできなかった。それでも安定感の高い守りで失点はセットプレーからの1点のみ。「この大会はキレイとかどうでもいいので、とにかく体を張って悔いしないように。セットプレーだったら得点も取れるだろうし、泥臭くやっていきたいです」と誓う。

 鳥栖の一員としてより活躍が期待される来季。「運動量はもっといると思います。シーズン始まったら、いきなり走るみたいなのでそれについていくこと。そこでついていければ(暑い)夏もついていけると思う。身体が疲れてきちゃうと予測とかも遅れてしまうので、まずは走ることです」と気合を入れた坂井。「まだ今年は学生だったので、入っても“お客さん”というか、みんなにカバーしてもらっていた。来年は、また強化指定の選手とか(鳥栖に)くるだろうし、そういう子たちに試合中に声をかけられる選手になりたいし、1対1は負けたくないですね」。Jを経験してきたCBはインカレでより自信を増して“2年目”となるJの舞台に臨む。

(取材・文 吉田太郎)
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