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五輪全競技の先陣を切るなでしこ、佐々木監督「勝つことが役割」

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 ロンドン五輪に出場する日本女子代表(なでしこジャパン)は23日、英国・コベントリーで練習を行ったあと、25日のグループリーグ初戦・カナダ戦の舞台となるコベントリースタジアムを視察し、ピッチコンディションなどを確認した。佐々木則夫監督と主将のMF宮間あやは公式会見に出席。初戦を2日前に控えた佐々木監督は「オリンピックの全競技の中でなでしこジャパンがオールジャパンのスタートを切る。チームだけでなく、オールジャパンにとっても勝つことが大きな役割であり、メダルに向かってスタートするうえで勝利が重要になる」と必勝を誓った。

 メダルまであと一歩の4位で終わった北京五輪から4年。昨年の女子W杯で初の世界一に輝き、悲願の五輪メダルを目指す今大会は世界女王として対戦相手のマークも厳しくなる。佐々木監督は昨年の女子W杯のときと比較し、「攻守にわたって相対的に一人ひとりがワンステップ上がった。レギュラークラスに代わって交代しても遜色ない選手が層を厚くしてくれた」と指摘。メンバー18人は全員が女子W杯のメンバーでもあるが、個々が成長し、選手層は厚くなっていると強調する。さらに「攻撃の仕掛けもW杯よりシャープな展開ができる。幅を取った展開の質は上がってきていると感じている」と、チームとしての上積みを語った。

「選手のコンディションは思いどおりに来ている。充実した準備ができている」と自信を見せる指揮官は「コンビネーションは大会の中でも向上するということを踏まえたうえで、今の段階としてはいい準備。当然、決勝トーナメントを目指して、そこを戦っていく中でさらに上がっていく」と指摘する。初戦までに100%に仕上げるのではなく、あくまでメダルを手にするためのコンディショニング。「ポイントは準々決勝」と明言し、決勝トーナメント以降も見据えながら、まずは初戦に臨む。

(取材・文 西山紘平)

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