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守備陣が耐えてつかんだ3位。土光「ドイツ戦でできなかったことができた」

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[9.8 U-20女子W杯3位決定戦 日本2-1ナイジェリア 国立]

 前後半ともボールポゼッションは日本の44%に対してナイジェリアが56%。6試合を通じて初めて日本のポゼッションが相手を下回ったように、勝利を収めることはできたものの、押し込まれる時間帯の多い試合だった。

 立ち上がりから勢いよく出てきた相手に対し、自陣で対応する場面が多く、守備ラインはどんどん下がっていった。前半5分、FWオパラノジーの直接FKはポストが弾いてくれる幸運。先制点を奪われずに済んだ日本は田中陽子のスーパー無回転シュートで先制し、1-0でハーフタイムを迎える。すると、後半は前がかりに来た相手に対し、さらに受け身になる時間帯が増えた。

 ここで成長を見せたのが、最終ラインだ。ドイツ戦では1対1の部分で負け、GKとDFの連係ミスも出たが、この日はしっかりと対応した。後半28分、オパラノジーに直接FKを決められてしまったが、それ以外では体を張った守備が光った。

「失点したところは自分がファウルを取られたところからだったので、もったいなかったけど、それ以外ではドイツ戦の反省を生かして、できなかったことができていた。レベルの高い中でできたことは自信になる」と話したのは16歳の土光真代(日テレ)。試合ごとにメンバーが替わる最終ラインで、ただ一人、6試合すべてに先発出場した最年少選手は「印象に残っている試合は予選ではニュージーランド戦、そしてドイツ戦、ナイジェリア戦。でも、今日のナイジェリア戦が一番ですね。ここでつかんだことをこれからのリーグ戦で生かしていきたい」とさらなる飛躍へ思いを馳せていた。

(取材・文 矢内由美子)
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