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フットサル日本代表 ミゲル監督「カズは本来の力を出せていない」

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 フットサル日本代表は23日、フットサル・ブラジル代表との親善試合に向けた前日練習を行った。練習前の会見に臨んだミゲル・ロドリゴ監督は、FP三浦知良(横浜FC)に期待することを問われると「カズ選手は、まだ本来の強みを発揮できていない」という見解を語った。

 カズにとって、フットサルとサッカー、もっとも違うのはDFだろう。サッカーではFWを務めるカズが、自陣深くまで戻って守備をする回数はほとんどない。しかし、FPが4人しかいないフットサルでは、全員が両ゴール前まで走ることになる。カズ自身も戸惑いを明かしており「まだ頭の中のパワーを100%、DFのシステムの理解に割いている」と、ミゲル監督に伝えたという。

 明日のブラジル戦が、カズにとっての代表デビュー戦となる。今後、実戦を経験していくことで、守備面での戸惑いはなくなっていくだろうとミゲル監督は説明する。「ここから実戦を通じて、少しずつDFもオートマチックにできるようになるでしょう。守備について意識せず、自然と体が動くようになったとき、彼の本来の持ち味である、伸びのびとした創造性、アドリブをきかせたプレーが出てくるはずです」と、語った。

 カズはまだ持ち味を出せていないと言う一方で、「トレーニングキャンプのたびに、やはりこの挑戦は、この選手にしかできないと確信させてくれるインテリジェンスの高さ、吸収の速さを見せてくれています」と、順応の早さには目を細めた。

 ブラジル戦に向けて「守りを意識した試合をすると、相手の良い所が出てしまうので、出来るだけアグレッシブにプレーしたい」と、意気込みを語るミゲル監督。世界王者との戦いの中で、カズは本来の攻撃力を発揮することができるだろうか。

(取材・文 河合拓)

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