[10.26 練習試合 U-19日本代表5-0JAPANサッカーカレッジ]

　U-19日本代表のエースとして期待されるFW久保裕也(京都)がAFC U-19選手権へ弾みとなる先制ゴールを決めた。0-0の1本目18分、上手く右サイドのスペースへ持ちだしたFW渡大生(北九州)をサポートすると、折り返しを右足一閃。アシストした渡も「ああいうのは本当に上手い」と絶賛した一撃でチームにリードをもたらした。
　
　高校3年生だった昨季、J2で10得点を挙げて注目を集めたストライカーも今季中盤からは京都で先発から外れ、試合感の部分を懸念されていた。その中でアジアでの戦いへ向けて弾みのつく一発。ただ「良かったです」と喜んだ吉田靖監督も「彼にはあの相手だったら3点、4点獲ってもらいたいですね。まだ迷いがあるのかもしれない。少し判断が遅い時がある。もうゴール行くならば直接行っていいし、ダメならば何回か味方を使って自分がゴール前に行って点取るポジションにいけばいい」と注文をつけていた。

　24日の草津戦で思うようなパフォーマンスができなかった久保に対し、前日25日、指揮官自ら個人的にビデオを見せながらアドバイス。「得点を獲ってほしい」という期待はこのチームの誰よりも大きい。その中で「全然コンディションは悪くないし、公式戦に出ていないというのはありますけれど、あまり支障はないと思います。試合になれば絶対に決められると思うので、大丈夫です」と言い切っていたFWはその言葉通りに試合でゴール。ベスト4以上がU-20W杯の出場権を勝ち取ることのできるAFC U-19選手権でも“吹っ切れた”エースストライカーのゴール量産に期待が高まる。

(取材・文　吉田太郎)

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