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遠藤「今はまだ、どんどんトライすべき時期」

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 理想を追い求める作業を中断するつもりはない。MF遠藤保仁(G大阪)が年内最後となる2試合を前に、「今はどんどんトライすべき時期。次の試合もいろんな面でいろんなチャレンジをしていきたい」と力を込めた。

 10月の東欧2連戦では、選手同士で話し合いながら中盤の選手の位置、距離感、パスのつなぎ方など、新しいことにチャレンジした。ところが結果はノーゴールでの2連敗。チャンスメイクまで行けた場面もほとんどなく、攻撃陣に批判が集中した。

 だが遠藤は、ここで折れてはいけないと力説する。「パーフェクトに試合を進められればその分、自信もつくだろうし、手応えも得られると思う。でも、パーフェクトにやるのは難しい。課題が出て当然だと思う」

 オランダ戦は自身にとって3度目となる。09年10月の対戦では後半途中まで無失点で耐えたが、終わってみれば0-3と完敗を喫した。10年6月の南アフリカW杯グループリーグ第2戦では、守備的な4-1-4-1のシステムで挑み、0-1という最少失点差での敗戦という結果だった。

 3度目の対戦ではどのような戦いを挑もうとしているのか。遠藤は「オランダもボールキープはうまいが、僕らはベタ引きしてやろうとは思わない。積極的に前からいくときはいきたいし、できるだけ高い位置でボールを取りたい」と、アグレッシブなサッカーでオランダと対峙したいという狙いを口にした。2連敗中で逆風にさらされているザックジャパンだが、33歳のベテランは周囲のプレッシャーに流されず、本大会を見据えている。

(取材・文 矢内由美子)

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