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緊急招集のFW豊田「限りなく少ないチャンスが巡ってきた」

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 FW柿谷曜一朗の発熱により、急きょ日本代表に招集されたのがサガン鳥栖のFW豊田陽平だ。大型ストライカーの代表招集は昨年8月に行われたウルグアイ戦以来となる。約6か月半ぶりとなる代表招集、それも柿谷離脱による緊急なものとなったが、豊田はいつでも代表に呼ばれるための準備を進めていたと語った。

「自分の中でも浮き沈みがあったと思いますが、それでも代表を絶対にあきらめたくなかったし、自分の中でしっかり準備をしようという気持ちがありました。それに自分を応援して下さっている方の期待に応えたい気持ちもあるので、絶対に代表をあきらめたくなかった」

 8月のウルグアイ戦では周囲との呼吸が合わずに、「自分の特長をなかなか出せなかった。信頼してもらうには時間がかかると思う」と持ち味を発揮するには至らずに悔しさを口にしていた。「練習から自分のことを分かってもらえるように、継続して選ばれることが大事」と前向きなコメントも残していたが、ウルグアイ戦後の代表招集はなく、チームメイトとの連係を高めることはできなかった。

 今回は柿谷の代役という立場になるが、本人は全く意に介さない。逆に大きなチャンスだと捉えている。「気持ち的には本当にビックリしたというのがありますが、限りなく少ないチャンスが巡ってきたと思うので、それをどうにかしてモノにしたい。僕はFWなのでゴールを求められています。だからしっかりとゴールを狙いつつ、自分の特長を気迫を出しながらやりたいと思います」。

 J1では12年に19得点、13年に20得点を挙げてリーグを代表するストライカーに成長した豊田。3月5日に行われるニュージーランド戦ではチームメイトとの連係に磨きをかけ、不完全燃焼に終わったウルグアイ戦の雪辱を果たし、ゴールという結果を残したい。

(取材・文 折戸岳彦)

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