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[AFCフットサル選手権2014]敗戦を成長のチャンスと位置付けるFP星「明日の試合にすべてを賭ける」

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 今大会、日本代表は13得点を挙げているが、ピヴォのゴールはFP森岡薫の1ゴールのみ。2試合連続スタメン出場したFP星翔太、FP渡邉知晃の両ピヴォは、2試合を終えてノーゴールと沈黙している。この日本代表は3月のスペイン遠征から活動をともにしてきたが、対戦相手はいずれも同格もしくは格上の場合が多く、練習試合ということもあり、日本を相手にべったりと引くことはなかった。

 アジア選手権本番を迎え、守備に徹したウズベキスタンに敗れたが、星はチームの進んでいる方向性は間違っていないことが確認できたようだ。「正直、このグループでこういう相手と試合をすることがなかったので。攻撃の形っていうのはあったと思うのですが、さらに細かい共通認識が持てていなかったかなと思います。でも、ゴールが入るチャンスは何度もあったし、GKが当たっちゃっていたこともあった。そこでもう一工夫できなかったことが問題なだけで、うちがやっていることがダメだとか、そういう風には感じていないです」。

 ピヴォが得点を挙げられていないことについて、2つの理由を挙げた。一つは、アジアの当たりの基準が日本と違うこと。「やっぱりピヴォに対するDFが日本以上に厳しいので。押されても、引っ張られても、基本的にファウルは取られない基準があるので、そこにアジャストしなければいけないと思います」。そして、もう一つは、味方との連係だ。「良いタイミングで、こっち(ピヴォ)の準備ができているタイミングでパスが入ってくれば勝負できるのですが、そうじゃないタイミングでボールが来たり、相手が準備できているタイミングで(パスが)入ってくると(相手が)強く来るので、そこに対してのフォローがないと。特に相手も捨て身で来ているので、厳しいですよね」。

 チームとして、どう2点目を取るか。より厳しいマークに付かれているピヴォが、どうゴールを挙げるか。「すべてはつながっているかなっていう感じです」と話す星は、チームのコンビネーションを、どれだけ高められるかがポイントと考えている。

 ウズベキスタン戦に続き、キルギスと対戦することについて「韓国戦が間に入っていなくて良かったなというのは、今思うことですね」と、星は前向きに捉えている。「もう課題は分かっているし、同じようなDFをしてくるだろうし、捨て身でくるだろうし。そういうのを含めて、ブロックをつくってくると思うので、どれだけセグンドの課題とか、ピヴォにどうやって当てるか、ドリブラーがどう仕掛けるか、後ろからどうビルドアップするか、セットプレーでどれを使うかっていうのは、話す時間があるので。それはポジティブな要素だと僕は思います」。

 史上初の連覇を目指す日本が、自力でグループステージ突破を決めるには勝つしかない。「あとは結果だけ出れば、一つ(チームが)大きくなると思うので、明日の試合にすべてを賭けたいと思います」。

(取材・文 河合拓)

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