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内田、吉田も実戦復帰へ 時間限定での起用示唆

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 DF内田篤人(シャルケ)、DF吉田麻也(サウサンプトン)にとって27日のキプロス戦(埼玉)は、長期離脱明けの復帰戦となる。

 出場となれば、内田は右太腿裏を肉離れした2月9日のハノーファー戦以来、約3か月半ぶり。3月下旬の練習中に左膝の靭帯を負傷した吉田は2月22日のウエスト・ハム戦以来、約3か月ぶりの公式戦出場となる。右膝半月板損傷による長期離脱から今月10日のブンデスリーガ最終節で復帰したばかりのMF長谷部誠(ニュルンベルク)を含め、現時点でのコンディションを図り、試合感覚を養うための貴重な場となる。

 アルベルト・ザッケローニ監督は公式会見で3選手について「今日のところまでを見て、おおよその判断はできたし、彼らのコンディションはつかめたので、今日の夜にコンディショニングコーチと相談しながら、どれぐらいの時間を使えるの判断したい」と語り、時間限定ながらも起用を示唆した。

「スタメンかどうかに大きな意味はなく、何分出るのかが大切だ。彼らに関しても、W杯の初戦に100%のコンディションで合わせることに目的を置いている」。W杯までの強化試合はキプロス戦を含めて3試合。徐々に出場時間を伸ばしていく考えもあるようだ。

 内田は「ケガをしたのが確か2月9日。それは覚えているし、それ以来になる」と、久々の実戦復帰を見据える。「出るか出ないか分からないし、何分出るのか、90分出るのかも分からない」としたうえで「お客さんが入った中でやるのと、紅白戦や大学生相手にやるのとでは違う。3試合、本番まであるので、大事になるんじゃないですかね」と語った。

 鹿児島・指宿合宿では2部練習を含め、フィジカル的にも過酷なメニューをすべてこなしてきた。「足も出てくるようになったし、いい練習ができている。疲れが取れれば、体も動くと思う」。順調ぶりをアピールする内田に呼応するように、吉田も「久しぶりなので、何よりも楽しみたい。(W杯まで)残り3試合しかない。コンディション的にも戦術的にも、貴重な1試合になる。実りある試合にしたい」と、復帰戦が待ち遠しい様子だった。

(取材・文 西山紘平)

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