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ハリルホジッチ日本代表監督インタビュー:「日本をFIFAランク20-25位へ」

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 日本とともに、世界の高みへ―。『GOAL』クロアチア版が、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督に独占インタビューした。同監督は、自身と日本の目標について、高い目標を掲げている。

 今年3月、ハリルホジッチ監督は日本代表監督に就任した。就任から間もない3月27日にはチュニジア代表との親善試合に臨んで2-0と勝利。4日後にはウズベキスタン代表に5-1と快勝した。

 指揮官は順調なスタートを喜ぶ一方、まだすべきことは多いと話している。

「うまくスタートを切ることができた。最初の2試合で、2勝を挙げられた。日本ではあらゆるものに少し違いを感じるが、日本のサッカーは本当に価値あるものだ。我々はすでに少し変化を加えていて、新しいものを導入している。良い結果に到達するまでには、まだすべきことがたくさんある」

 貪欲になるのにはわけがある。日本人選手の能力の高さを信じればこそだ。就任会見から口にしていたFIFAランキングについても、再び語っている。

「日本の選手には、本当に十二分な質と才能、アグレッシブさが備わっている。戦術面に取り組んでいかなければならないし、そうすることで日本にふさわしいレベルへと戻ることを願っている」

「私が就任したとき、日本のFIFAランキングは55位だった(※編注:正式にサインした3月には53位だったが、2月には55位だった)。2か月で5つ順位を上げた。だが、日本のクオリティーがあるのなら、世界で20-25番目に入らなければいけない。できるだけ早く、その地位に戻りたいと思っている」

 日本人選手の質は自身の目で確認できた。だが、そのクオリティーを磨くために必要なことがある。選手たちの日常であるクラブでのプレーで、しっかり自分を高めることだ。

「チュニジアとウズベキスタンに勝てたことは良かったが、それにかまけていてはいけない。ヨーロッパでプレーする日本人選手は多く、ビッグクラブでプレーしている選手もいる。だが、定期的に試合に出ているわけではなく、それが我々には大きな問題となる」

「定期的にプレーしていない選手は、トップの調子にはなれないものだ。選手たちと言葉を交わしながら15日間ヨーロッパを旅してきて、彼らには多くの注文をした。全員と個々に話をして、自分たちのクラブでレギュラーにならなければならないと伝えた。居場所を勝ち取るためにもっとハードワークしてほしいし、もっと日本代表と代表チームでの居場所のことを考えてほしい。我々全員がロシアW杯への出場権を勝ち取りたいと思っており、そうなればブラジルW杯での失意の後で、大きな成果となるだろう」

 選手たちには多くの要求をするという。それも、自身に大きな目標があればこそだ。その成果に、日本とともに到達できると信じる。

「私には特別な目標がある。W杯へチームを導くことだ! コートジボワールとアルジェリアでトライしたし、今はの目標は日本とともにそこに到達することにある」

 日本代表は今月12、13日、Jリーグでプレーする選手のみによるトレーニングキャンプを行う。そして来月11日には神奈川でイラク代表と親善試合を行い、その5日後にはW杯アジア2次予選のシンガポール代表戦に臨む。
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