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香川との“共存”望む清武「同じ意識、イメージを持っている」

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 日本代表FW本田圭佑(ミラン)が6月3日のキリン杯準決勝・ブルガリア戦(豊田ス)を欠場した場合、その“代役”はだれになるのか。本田と同じ右FW候補として招集されているFW小林悠(川崎F)はもちろんのこと、FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)の右サイド起用、あるいはトップ下候補のMF清武弘嗣(ハノーファー)をサイドに出す可能性もある。

 ハリル体制ではMF香川真司(ドルトムント)とトップ下のポジションを争っている清武。バヒド・ハリルホジッチ監督は26日のメンバー発表会見で「本田や香川、清武。そういった選手が今、我々のキーになっている」と、本田、香川とともに清武の名前を挙げ、期待の大きさをうかがわせた。「香川と競争してほしい」としながらも、「規律を覚えれば、香川と清武を同時に使いたいとも思っている」と将来的なプランを明かした。

 本田がケガで欠場となれば、そのオプションを試すには絶好の機会でもある。清武とのポジション争いについて香川は「監督も両方を試して、どちらがいいかを見ていると思う。一つのポジションしかないので、しっかり勝ち取れるようにしたい」と意気込む一方、同時にプレーすることに関しても「そういうバリエーションもあると思う。出たらお互いの良さを出しやすくなる。彼は味方を生かすアシスト能力が高い。キックの精度も含めてチームの武器になる」と歓迎する。

 最近5試合は香川と清武が交代で先発しており、ハリルジャパン発足以降、2人が同時に先発した試合はない。アギーレジャパン時代も同様で、2人が同時先発したのはザックジャパン時代の13年11月19日に行われたベルギー戦(3-2)までさかのぼる。

 それでも清武は「同じ意識、イメージを持っている選手が(香川)真司くん。一緒に出られる試合は貴重だし、楽しみ」と、不安どころか、待ち遠しく思っている。「一緒に出た試合は結果が欲しいし、いいサッカーをして、最終的には勝ちたい」と力説。本田が欠場する可能性についても「代表にとってすごく重要な選手だけど、(本田が)出なかった場合に崩れたら意味がない。だれが出てもレベルの高いパフォーマンスを維持しないといけない」と力強かった。

(取材・文 西山紘平)

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