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本田&香川の欠場を示唆したハリル、母国との決勝に「特別な感情」

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 日本代表は5日、試合会場の市立吹田サッカースタジアムで公式練習を行い、7日のキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦に向けて調整した。故障を抱えるFW本田圭佑(ミラン)とMF香川真司(ドルトムント)はスタジアムに姿を見せず、宿舎で治療に専念。練習前に公式会見を行ったバヒド・ハリルホジッチ監督は2人ついて「難しい状況」と、欠場を示唆した。

 3日のブルガリア戦に7-2で勝って、決勝進出を決めた日本だが、そのブルガリア戦で香川が右脇腹を痛め、途中交代。本田も左膝裏痛のため事前合宿から別調整が続いており、指揮官は「(香川)真司と本田に関しては少し問題がある。これからも我々と一緒に戦ってほしいが、難しい状況かなと思っている」と、決勝での起用を見送る考えを示した。

 ハリルホジッチ監督にとって母国であるボスニア・ヘルツェゴビナとの決勝戦。「特別な感情がある。ボスニア・ヘルツェゴビナは第1の母国。フランスが第2の母国だ」としながらも、「そういう感情もあるが、フットボールの試合はすべて勝ちに行く。グラウンド上で勝利したいと思う」と、個人的な感情とは切り離した。

 最新のFIFAランキングでは日本の53位に対し、ボスニア・ヘルツェゴビナは20位タイ。EURO2016予選ではプレーオフでアイルランドに敗れ、本大会出場を逃している。3日の準決勝ではデンマークと対戦。0-2の状況から198cmの長身FWミラン・ジュリッチ(チェゼーナ)が2ゴールを決めて2-2の同点に追いつき、PK戦の末、決勝進出を決めた。「(準決勝とは)まったく違うレベルだと思う。相手は移動もあって疲れているところがあったが、2試合目は良くなるだろう」と警戒を強める。

「(後半途中に退場者を出したボスニア・ヘルツェゴビナは)10人でさえ、(同点に)追いついて最後に勝った。フィジカルも非常にあるが、テクニックもある。しっかり戦術的な準備をしないといけない」。ハリルホジッチ監督は「空中戦はかなり厳しくなるだろう。我々に185cm以上の選手はほとんどいないが、彼らにはたくさんいる。そこは我々にとって問題になる。そういう相手にどのような対応をするかがテーマになる」と力説した。

(取材・文 西山紘平)

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