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柏木がUAE戦欠場か…相次ぐアクシデントにもハリル「2試合勝ちにいく」

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 日本代表は31日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、9月1日のW杯アジア最終予選・UAE戦に向けて最終調整した。MF柏木陽介(浦和)は左股関節、DF昌子源(鹿島)は左内転筋にそれぞれ違和感を訴え、別メニューとなった。

 2人は練習前に病院で検査を受けた。現時点で離脱するかどうかは決まっていないが、UAE戦の出場は難しそうだ。練習前に公式会見を行ったバヒド・ハリルホジッチ監督は「何人か痛みを訴える選手も出てきている」と認めていた。

「どの選手を使うか、チョイスは本当に難しい」。柏木はMF長谷部誠とのダブルボランチで先発が濃厚だっただけに、指揮官としては大きな誤算だ。すでにDF長友佑都(インテル)、DF槙野智章(浦和)がケガのため合宿不参加となっており、主力不在で大事な最終予選初戦を迎えることになる。

「そういった困難がありながらも、明日の埼玉は超満員になると聞いている。選手にはできるだけの準備をしてくれと話している。このチームにはクオリティーも経験も十分にある。この試合をしっかりコントロールできると思う」

 日本がW杯に初出場した98年フランス大会以降、アジア最終予選の初戦はすべて勝利してきた。逆にそれ以前の最終予選では初戦を白星で飾れず、本大会出場も逃してきた歴史がある。「そういったことも把握している」。ハリルホジッチ監督は初戦の難しさ、重要性を十分に理解している。実際、昨年6月のアジア2次予選初戦ではシンガポールと0-0のスコアレスドローに終わる苦渋を味わった。

「シンガポール戦でも我々は経験した。フットボールではすべてのことが起こり得る。たくさんのことが前もって予測できない。そういうことを含めて、フットボールは面白いスポーツだなと思う」

 いよいよ始まるW杯アジア最終予選。「我々にとっては本当に大事な一歩になる。この試合に勝って、タイに勝つというのが我々の希望であり、目的だ。2試合勝ちにいかなければいけない。相手は我々に何もプレゼントしてくれない。自分たちで(勝利を)取りにいかないといけない。勝つためにすべてのトライをする」と力強く言い切った。

(取材・文 西山紘平)

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