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5シーズン目のプレミアで飛躍した麻也、“相棒”の落選に「だれもが安泰ではない」

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離脱中の長谷部に加え、森重の落選と背負うものが大きくなったDF吉田麻也

 開幕当初は控えに甘んじながら、シーズンが進むにつれて尻上がりに調子を上げ、最終的には公式戦37試合に出場。シーズン中にプレミアリーグ通算100試合出場を達成するなど、5シーズン目のイングランドで充実した日々を送ったのが日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)だ。

「出られれば結果を出せるという自信はあった。そういう中で、新しい監督の下でも出場チャンスをもらえて、本当に良かったと思う」

 シーズン終盤になるにつれてプレー面で存在感を増すことができたことについては、積み重ねてきた個人練習の成果だと説明した。「ウェイトトレーニングはもちろん、アジリティーのトレーニングもやったし、メンタルトレーニングもやったので、どれか一つを取り上げるのは難しいし、時間はかかったけど、試合に出られない時間にやっていたことが生きた」

 後半戦はコンスタントに試合に出ることで自然とパフォーマンスが向上するという面もあったという。現在の体重は以前と比べて7、8kg増。「全体的に自分のベースを上げないとプレミアリーグで成功できないと思っていた。欧州の選手と差をつけるためにもアジリティーの部分を伸ばしていきたい。ここで止まるのではなく、さらに突き進んでいきたい」と貪欲だ。

 今回はハリルジャパンのレギュラーとしてセンターバックでコンビを組んできたDF森重真人(FC東京)が4年ぶりに代表落ちするというサプライズがあった。

「監督が何かしら満足していないということ。だれもが安泰ではないというメッセージだと思う。経験の多い選手がいなくなるのは少し難しさも出てくると思うけど、自分の立ち位置、ポジションを考え、いろいろなものを含めて引っ張っていかなければいけない」

 指揮官からは何も言われていないというが、MF長谷部誠が負傷離脱中とあって試合で3月に続いてキャプテンマークを巻くことが濃厚だ。「やるべきことは変わらないが、より周りに気配りができればいいと思う」としっかりと言った。

(取材・文 矢内由美子)

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