U-24日本代表MF堂安律(ビーレフェルト)は、ある“メッセージ”を指揮官から受け取ったと感じている。「しっかりやってくれ」というメッセージを――。

　東京五輪本大会が約1か月半後に迫った今回の活動。U-24日本代表にはDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)と3人のオーバーエイジが加わった。3人ともにA代表の主力な上、五輪出場の経験もあり、チームにとって大きなプラスをもたらすことは間違いないだろう。

　だが、3選手ともに守備ブロックの選手であり、攻撃陣には1人もオーバーエイジが招集されることはなかった。裏を返せば、森保一監督や今回の活動で指揮を執る横内昭展監督の期待の表れとも受け取れる。そして、メンバーを見た堂安もそう感じたようだった。

「オーバーエイジの3選手が決まったとき、僕はそれを正直感じたし、前の選手たちが信頼されているじゃないし、直接言われたわけではないけど、『しっかりやってくれ』というメッセージは、そのメンバーを見れば僕たちも感じる」

　だが、堂安自身もまだ本大会行きの切符を手に入れたわけではない。最終選考の意味合いが強い、今合宿でのアピールの必要性を感じている。

「五輪前にアピールしなければいけない。森保さんや横内さんが、選んだのが間違いじゃないと、信じさせてあげたい。そこは、僕たち前線の選手がやるべき仕事だと思う」

　前線は五輪世代の選手で点が取れる――。5日のU-24ガーナ戦、12日のジャマイカ戦でそれを証明するだけでなく、翌3日に行われるA代表戦で“兄貴分”のゴールをこじ開けたいところだ。

(取材・文　折戸岳彦)

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