beacon

中3夏に清水ユース加入のFW関口航汰は動き出しなどで成長実感。残り2試合はゴールでU-16代表を勝たせる

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-16日本代表FW関口航汰(清水ユース)が左足シュートを放つ

[5.31 U-16インターナショナルドリームカップ第1戦 U-16日本代表 1-2 U-16アメリカ代表 Jヴィレッジスタジアム]

 U-16日本代表FW関口航汰(清水ユース)は両チーム最多タイのシュート3本。この日は、身長184cmの関口よりも一回り二回り大きなCBとマッチアップするシーンもあったが、国際試合の経験を持つストライカーは相手の警戒心がわずかに切れる部分などウィークポイントを狙い、シュートへ持ち込んでいた。

 中央から一気にドリブルで持ち込んでシュートを放ったほか、胸コントロールから仕掛けての一撃、また鋭い動きで1タッチシュートを狙おうとするシーンも。FW前田勘太朗(横浜FCユース)とともに怖さのある動きも見せていたが、無得点に終わり、チームも敗れた。

「FWなんで点取らないといけないんですけれども、惜しい場面があっても点を取れなかったので点を取れるように。課題が見つかりました。もっと自分でボールを運ぶ推進力だったり、クロスでのボールを要求する動きの強さだったりが必要かなと思います」

 関口は昨夏の時点で東急SレイエスFC U-15から清水ユースへ加入。恵まれた身体と抜群のスピード、左右両足を苦にすることなく扱える大器は、中学3年生で“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグWESTに出場し、磐田U-18との静岡ダービーで劇的な同点ゴールを決めている。

 同世代の選手たちよりも一足早くユースチームに加入したFWは、フィジカル面や常に頭の中を動かすことなどを学習。そして、「相手の頭が止まっている時に速く動き出して点を取るとか、そういうところは前よりも今の方が背後の動きが成長できている」と実感している。

 今回の「U-16インターナショナルドリームカップ2023 JAPAN」は昨年のU-15日本代表スペイン遠征、今年3月のフランス遠征に続く貴重な機会だ。「あと2試合はいつもどおり自分のプレーをして、自分が勝たせて、点取って、まだ優勝があるので、タイトルを日本のものにしたいと思います」と誓う。

 フランス遠征では、モンテギュー国際大会準決勝のU-16フランス代表戦で決勝ゴールを決めた。同大会で3得点を決めるなど国際試合でも活躍中。海外チーム、個人の強さや考え方に「面白さを感じている」というFWは国際試合で結果を残し、上の世代の代表チームや、海外からもより注目されるストライカーになる。

(取材・文 吉田太郎)

TOP