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25歳誕生日に“10番争奪戦”を歓迎した堂安律「建英だけじゃなく全員が目標にするもの」

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久保建英堂安律

 日本代表の背番号10を初めてつけて出場したエルサルバドル戦から一夜明けた16日、MF堂安律(フライブルク)がエース番号を背負うことについて「10番をつけたことではなく、つけて結果を出したことを評価してほしい」と覚悟を込めながら抱負を述べた。今回の活動で背番号が10番になることについては、ブンデスリーガ最終戦のフランクフルト戦が終わった後の5月下旬、日本代表スタッフから連絡を受けて知ったという。

 エース背番号である10番。日本代表では過去にこの背番号をつけてきた選手の多くが華々しい実績を残している。得点数を列挙するだけでも、香川真司が31得点、木村和司は26得点、中村俊輔は24得点。現在、日本代表コーチを務めている名波浩も9得点を記録している。堂安には今後、このそうそうたるメンバーと比較される日々が待っている。

 「こんな幸せなキャリアはない」。堂安はそう言ったうえで「自分もそういう選手にならなくてはと思っているし、ありがたいプレッシャーと日々戦いながらの代表活動になるんだと思う。負けずにいきたい」と続けた。堂安は現在、日本代表通算36試合出場で6得点。まずは二ケタの通算10ゴールが当面のターゲットになるだろう。

 今回は背番号20をつけてプレーしている久保建英が10番をつけたいという思いがあることをエルサルバドル戦後に語ったことも話題となった。そのことについて聞かれると「建英だけじゃなく、日本代表の10番は全員が目標にするものだと思う。僕も今は10番を着けさせてもらっているけど、守りにいくのではなく、強気な姿勢で、攻めるような10番でいたい」と堂安らしい“10番像”を言葉で表現した。

 エルサルバドル戦から一夜明けたこの日は25歳の誕生日でもあった。「24歳は少なからず名前を残せたシーズンだったと思う。それ以上を考えると、やっぱり10番を着けて結果を残すこと。自分にプレッシャーをかけながら結果を残したい。長く10番をつけられることが理想」と意気込みを新たにした。

(取材・文 矢内由美子)

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