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日本プロサッカー選手会理事にDF有吉佐織が就任!! 女性史上初「思いを伝えていくことがすごく大事」

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DF有吉佐織

 日本プロサッカー選手会(JPFA、代表理事・吉田麻也)は26日、定時総会を行い、大宮アルディージャVENTUSのDF有吉佐織FC大阪のMF日高慶太が新役員として理事に就任した。女子選手は2021年から選手会に加盟していたが、役員就任は史上初めてとなる。

 JPFAは日本国内のサッカークラブに所属するプロサッカー選手、海外のサッカークラブに所属する日本人プロサッカー選手を会員に構成している組織。1996年4月にJリーグ選手協会として発足し、2010年11月から現在の名称となった。選手の立場から連盟・協会に意見を出すほか、労働組合としての機能も果たしている。

 有吉はJPFAを通じて「より良いサッカー会にしていくために選手ひとりひとりがもっと発言していく必要があるし、行動していく必要があると思っています。女子初の役員として、女子サッカーのために日本サッカーのために、選手たちを代表して発言行動していきたいと思います。そしていろんな方々の意見や考えを聞きながら、より良いサッカー界にしていけたらと思います」とコメントした。

 同日に行われた記者会見でも、有吉は「日本サッカーをより良くするために強い意志を持って発言していきたい」とあいさつ。今後については「現段階で明確な計画があるわけではない」としながらも、「まずは女子の選手一人一人が自分たちの環境を良くしていくということ、思いを伝えていくことがすごく大事だと思う。まずは私が理事に就任できたので、そういったところを選手代表として伝えていきたい」と意気込みを語った。

 また代表理事の吉田は「女子はまだ人数は少ないが、女子のことも積極的にやっていきたいと思っているし、女子は予算に関してもものすごく少ないし、やれることは限られていると思うが、先日WEリーグの高田春奈チェアとも話したが、もっともっと女子の選手がハングリーになっていかないといけないし、私たちはサッカーをやらせてもらっているからそれで十分、私たちなんてというような気持ちではなく、もっともっと自己肯定感を高く持って、若いこれからの女の子たちがWEリーグを目指していけるような環境や、夢を与えていく職業になっていかないといけない」と述べつつ、「大きなことをいきなり変えるのはかなり難しいので、段階的にやれることからコツコツやって、10年後、20年後に今よりも女子のサッカー選手たちがサッカーをやれる環境がより整って、サッカーでも十分に生活できるような、職業として憧れていけるような形にしていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
●WEリーグ2022-23特集ページ

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