[6.29 AFC U17アジアカップ準決勝 U-17日本 3-0 U-17イラン]

　MF望月耕平(横浜FMユース)はオールラウンドプレーヤーとしての能力を活かし、今大会も複数のタスクを消化しながら戦っている。その上で、「どこのポジションで出るにしても狙っていきたい」と語る得点力はコンスタントな輝きを放ち、ここまで4得点。大会得点ランキングのトップタイとなる数字だ。

　AFC U17アジアカップ準決勝でも右MFとして先発した望月は巡ってきたチャンスを仕留めてみせた。二次攻撃でペナルティエリア内で縦パスを引き出すと、初撃は「空振っちゃいました」と苦笑いするミスも、すぐさま立て直しての二撃目は「コースが空いていたし、シュートは得意」と正確なキックで射抜き、試合の流れを決定付ける2点目を流し込んだ。

　今大会はローテーション起用の中で、先発出場を続けているわけではない。ただ、本人は途中出場を含めて「出場時間が限られる中で結果を求められるのも得意だし、去年はユースでもそんな感じが多かったので慣れているので」と意に介さない。試合ごとに戦術的な役割も違っているが、それらを消化しながら「自分の得意なシュートを常に意識する」とストロングポイントは外さずにプレー。結果を積み上げてきた。

　試合の中でのコミュニケーションも向上していると言い、「雷で中断したり、想定外のことはいろいろあったんですけど、『何か想定外のことが起きても、みんなで話し合いながら解決していこう』と言われていたことを実践できていると思います」とチームとしての成長にも手応えを感じていると言う。

　ここまで来れば、狙うのはもちろん優勝しかない。

「あと一勝なので、みんなの力を合わせて優勝して、ガーッと喜び合いたいと思います!」

　決勝の日韓戦は日本時間7月2日21時から幕を開ける。

(取材・文　川端暁彦)

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