女子ワールドカップの初戦まで1週間を切った。日本女子代表(なでしこジャパン)の池田太監督は15日に報道陣の囲み取材に対応。大会に向けて意気込みを語った。

　14日にMS&ADカップでパナマ女子代表と対戦(○5-0)した日本は、本日開催地のニュージーランドへ飛び立つ。午前中に予定していたグラウンドでのトレーニングは悪天候のため中止に。宿泊先のホテルでリカバリーメニューを消化した。

　池田監督は国内での強化期間を振り返り、「暑い日もあったが、計画してきたトレーニングはできたし、試合もしっかりと戦えた。大会への準備が進められた」と満足の様子。「大きな怪我もなく、メンバー全員がニュージーランドへ向かえることを嬉しく思う」と目を細めた。

　なでしこジャパンが狙うのは2011年のドイツ大会以来となる優勝。池田監督は前日の壮行会で、集まった1万人に「頂点、優勝という大きな目標に向けて全身全霊で戦ってくる」と力強く誓っていた。

　指揮官は自身の発言に「スタジアムで良い雰囲気を作ってくれて、そういった応援に応えるためにも、頂点を目指して戦うという意味でもそういう言葉にした」と揺るがない。「我々の新しいチャレンジとして、一戦一戦を積み重ねた最後にオーストラリアで戦うというところまで考えていきたい」とファイナル進出、そしてそこでの勝利を見据える。

　女子W杯は20日にオーストラリアとニュージーランドで開幕。日本は22日にザンビア、26日にコスタリカ、31日にスペインと対戦し、まずはグループリーグ突破を目指す。決勝の地はオーストラリアのシドニー・フットボール・スタジアム。8月20日に新たな世界女王が誕生する。

(取材・文　成田敏彬)

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