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U-22日本代表DF鈴木海音がゴールラッシュの口火を切る代表初ゴール!「自分も点を取りたかったのでよかった」

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ゴールを決めたDF鈴木海音

[9.6 U23アジア杯予選GL第1戦 日本6-0パキスタン マナーマ]

 ゴールラッシュの口火を切る得点になった。U-22日本代表はパリオリンピックにつながるU23アジア杯予選のグループリーグ初戦でパキスタンに挑む。前半12分にはDF鈴木海音(磐田)がゴールを挙げた。チーム発足からすべてで招集されてきた鈴木だが、今回が初ゴール。「五輪の予選でチームのファーストゴールというのもすごく嬉しいですし、自分も点を取りたかったので良かったです」と喜びを語った。

 前半12分に均衡を破った。1年3か月ぶりのアジアとの戦いで、日本は序盤から決定機を外す場面もあった。だが、鈴木がセットプレーで流れを変える。MF山田楓喜(京都)の右CKを鈴木が右足ダイレクト。「頭で行こうか最初迷ったけど、ボールが下に来たので足で合わせた。ほぼ正面だったけど、いいところに行ってよかった」。チームとして練習し続けてきたセットプレーだからこその喜びもあり、鈴木は得点直後に力強くガッツポーズを取った。

 試合前日に話を聞くと「最初に選ばれたときは自分がここにいて自信というものがなかった」と打ち明けていたが、戦いとともに成長。特に昨夏から続いた4度の欧州遠征、ヨーロッパ勢との8連戦で変わった。「すべての経験が自分を成長させてくれる。これまでヨーロッパの相手とやって成長できている自信がある」。一番の変化はメンタルと強調する。「自分がやってやろうとか、自分ならできるという気持ち」がボールを受ける場面や縦パスに対するチャレンジの回数を増やしていた。

 U23アジア杯予選のグループリーグ初戦で勝利したものの、中2日での試合はあと2つある。6-0の勝利と余裕はあったものの、鈴木は「ボール回しのところで正確さを欠いたり、ロングボールがずれていた」と課題を挙げる。まずは来年4月にカタールで行われるU23アジア杯に向けて、「改善できるところはたくさんある」とさらなる成長への意欲をのぞかせた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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