beacon

「ピークに達した佐藤恵允をお見せしたい」。13年ぶり優勝が懸かるアジア大会「人生で一番勝ちたい」日韓決勝戦へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF佐藤恵允

「燃えまくってるんで!」

 MF佐藤恵允(ブレーメン)はアジア大会の“日韓決勝”を前にした心境を、そう端的に表現する。

「サッカー人生の中で正直一番勝ちたい試合。タイトルがかかってるし、(金メダルなら)13年ぶりだし、日韓戦だし……」

 そう語った佐藤は、こうも続ける。

「SNSを見ていると、『今回の日本は2軍だから韓国にはどうせ勝てない』とか言われてるんですよ。そういう人たちを見返してやりたい」

 韓国については「個の力が印象的で、一人で打開できる選手がたくさんいる印象」としつつ、「でもそういう人たちを止められれば、評価だって上がる。これは燃えるでしょ」と前向きに捉える。

 ポイントになりそうなのは立ち上がりだ。「北朝鮮の最初の勢いを逆に学べるものもあった。入りから自分たちが仕掛けていきたい。先制点を取りたい」とイメージを膨らませる。

「裏抜け一本でもいいし、カットインシュートをぶち込むのもいい。あと今大会はアシストもかなりできているので、韓国相手にアシストもしたい。決勝でピークに達した佐藤恵允を皆さんにお見せしたい」

 相手が強いのは百も承知。日本不利を予想する外野の見方も知っている。だが、だからと言って負けるつもりはない。むしろ「勝つことしか考えていない」(佐藤)。

 明治大からドイツ・ブレーメンへと活躍の場を移し、「成長した姿を見せないといけない」と戦ってきたアジア大会。フィナーレの場で一番輝く姿を見せ付ける。佐藤恵允は、そう固く誓っている。

(取材・文 川端暁彦)

●第19回アジア大会特集ページ
川端暁彦
Text by 川端暁彦

TOP