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A・デイビスと対峙したDF毎熊晟矢、自己評価は厳しく「経験より課題が大きかった」

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DF毎熊晟矢(C大阪)

[10.13 MIZUHO BLUE DREAM MATCH 日本 4-1 カナダ デンカS]

 日本代表2試合目で初のフル出場を果たしたDF毎熊晟矢(C大阪)だったが、自己評価は厳しいものだった。精度の高いパスでビッグチャンスを作り、相手のキーマンに奮闘してもなお、「1試合振り返ってみると課題は多かった。攻撃もなかなか自分の良さを出せなかったので課題のほうが多かった」と厳しい言葉を口にした。

 9月シリーズのトルコ戦(○4-1)でA代表デビューを果たした毎熊は、この日も右サイドバックで2試合連続の先発出場。前半2分には自身のクロスのこぼれ球から先制ゴールを導くと、同26分にはMF伊東純也へのスルーパスからビッグチャンスを演出するなど、デビュー戦で見せていた攻撃センスをこの日も表現していた。

 またこの日はバイエルン所属のDFアルフォンソ・デイビスとマッチアップ。5-3-2の相手との噛み合わせもあり、守備の局面では長い距離をスライドしないといけない難しい状況に置かれたが、対峙を重ねるたびに間合いが整理され、後半にはほとんど互角以上の状況に持ち込んでいた。

 それでも毎熊は厳しい自己評価を下した。

「試合前から対峙する選手が要注意人物だと分かっていたし、気持ちを入れて入ったけど、空回りというか、前半は守備の間合いだったり、攻撃のビルドアップでミスもあったし、課題だらけのなか、ハーフタイムで代えられてもおかしくない内容だったと思う」(毎熊)

 後半に向けては「続けて使っていただいたので、自分の中で切り替えてやって、後半は守備でも感覚を少しずつ取れて抑えられた部分はあった」と手応えを口にしつつも、1試合を通しては「経験よりは課題のほうが大きかった」ときっぱり。「ここが今の自分の立ち位置だと思うので、この課題を次に活かせるかが大事だと思う」と静かに前を見据えた。

(取材・文 竹内達也)
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