beacon

堂安律、合宿地カタールから引退発表の遠藤保仁に感謝「自分が日本代表であと100試合出ても追いつけないというのは…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF堂安律(フライブルク)

 元日本代表MF遠藤保仁の引退発表に際し、アジアカップに向けてカタール・ドーハで合宿中の日本代表MF堂安律(フライブルク)が惜別のメッセージを送った。ガンバ大阪のアカデミーで育った堂安は2015〜17年夏、トップチームで遠藤と共にプレーしていた。

 昨季はジュビロ磐田でプレーしていた遠藤は9日、G大阪と磐田を通じて引退を発表。引退後はG大阪のコーチに就任することも合わせて発表された。堂安は「もうヤットさんのプレーを見られないのは悲しいですが、ガンバに戻ってきてコーチをされるのはガンバファンの自分にとって嬉しい気持ちもあります」と心境を伝えた。

 続けて「ヤットさんがこれまで積んでこられたキャリアはすごいものだと思います。自分が日本代表であと100試合出ても追いつけないというのは、ヤットさんがされてきたことは本当にすごいことだと感じております」とコメント。自身もA代表通算41試合に出場しているが、A代表歴代最多の152試合でピッチに立ったレジェンドへの敬意を示した。

 遠藤は堂安が生まれた1998年、横浜フリューゲルスでプロキャリアをスタート。2001年からG大阪に加わり、2度のJリーグ優勝、4度の天皇杯制覇、2度のリーグカップ制覇に貢献した。11年の中学入学とともにG大阪アカデミーに加わった堂安も、高校1年時の14年に史上初の3冠をクラブの一員として間近で見届けていた。

 堂安は「間違いなくJリーグの価値を上げた方だとも思っています」と述べつつ、高校2年時からトップチームで共に過ごした2年半を回顧。自身をはじめとした若手選手の良さを引き出す振る舞いに感謝した。

「自分がガンバでプレーしていた頃は、キャプテンをされていたのですが、自分が小さい頃に描いていたキャプテン像とは真逆で、新しいスタイルを出していくのはヤットさんにしかできないことだと感じていました。後輩に全く気を遣わせず、ヤットさんはそういう空気を出してくれて、あれだけ主力の選手なのに若手にイキイキとプレーさせてくれるのは本当にすごいキャプテンだと思っていました。また、トレーニングなども本当に真摯に取り組んでいる姿を見させてもらい、学ばせてもらいました」

 その上で「次のキャリアでも間違いなく成功されると思いますが、ひとまず本当にお疲れ様でしたとお伝えしたいです」と労いの言葉を送った。

(取材・文 竹内達也)

●AFCアジアカップ2023特集
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP