beacon

「やりきった」なでしこJの20歳・藤野あおばがパリ行き決定弾「初めてなのですごく嬉しかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF藤野あおば

[2.28 五輪アジア最終予選(女子)第2戦 日本 2-1 北朝鮮 国立]

「やりきった。パリへの出場が決まって良かった」。20歳のMF藤野あおば(日テレ・東京ベレーザ)がオリンピック本大会出場を手繰り寄せる追加点を奪った。

 日本女子代表(なでしこジャパン)は28日、パリ五輪アジア最終予選の第2戦で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と対戦(○2-1)した。第1戦を引き分けた日本は得点を奪うべく、3-4ー3のシステムを採用。藤野はシャドーの位置で先発出場し、積極的にゴールを狙っていった。

 日本は北朝鮮の堅守に苦しみながらも、前半26分にDF高橋はなの得点で先制。すると、1点リードで迎えた後半31分に藤野が追加点を挙げた。

 藤野は右サイドで高く上がったボールを収めて近くのMF長野風花に預けると、「普段ならあんまり入っていかないクロスの部分だが、チームのプラスになれてないと自分自身思っていたので」と、ゴール前へ駆け上がる。

 長野のスルーパスを受けたDF清水梨紗のクロスに対しては、「軌道的に(MF清家)貴子さんを狙ったんだろうなと思ったが自分が決めたかった」とし、豪快にヘディングで叩き込んだ。

「ヘディングゴールは今まで決めたことがなかった。初めてなのですごく嬉しかった」

 自身初となるヘディング弾でチームをパリへと導いた20歳は、今夏開催の五輪に向けて「一歩ずつ成長していかないと金メダルというところはまだまだ遠いので、そこは今日出た課題点も含めて自分にフォーカスしてやっていきたい」。「パリ五輪を含めて、皆さんに期待してもらえたら嬉しい」と期待を背負う気概を示した。

(取材・文 成田敏彬)
成田敏彬
Text by 成田敏彬

TOP