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なでしこJは田中弾で先制も後半に追い付かれPK戦へ…清家、長野、長谷川が連続失敗でブラジルに敗北、4位終戦

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先制ゴールを挙げたFW田中美南

[4.9 シービリーブス杯3位決定戦 日本女子 1-1(PK0-3) ブラジル女子]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は9日、シービリーブスカップ3位決定戦でブラジル女子代表と対戦した。日本は1-1で突入したPK戦の末、0-3で敗れた。なおブラジルとは、今夏開催のパリ五輪でも顔を合わせる。

 準決勝でアメリカに1-2で敗れた日本は先発メンバーを6人変更し、この一戦へ。池田太監督は、DF石川璃音、DF北川ひかる、DF古賀塔子、MF林穂之香、MF浜野まいか、FW田中美南を抜擢した。

 フォーメーションは準決勝の4-3-3から3-4-3に変更。GK山下杏也加がゴールを守り、3バックは左からDF石川璃音、DF南萌華、DF古賀塔子。左のウイングバックにDF清水梨紗、右にDF北川ひかるが入った。ダブルボランチにMF長谷川唯、MF林穂之香が並び、インサイドハーフにMF藤野あおば、MF浜野まいか。先頭はFW田中美南が任された。

 試合は立ち上がりから拮抗した展開となった。日本は田中をターゲットに最終ラインから組み立てを図る。中盤の長谷川、林を起点に、機動力のある藤野、浜野を経由。両ウイングバックの北川、清水も積極的な攻撃参加を見せた。

 対するブラジルはパワフルな攻撃で日本の守備網の突破を狙った。DFラインから長短のパスで前線にボールを供給。FWマルタ、MFアンジェリナを起点にし、FWプリシラ、FWクリスティアーニを目指した。

 ともに攻め手を欠いた前半序盤。徐々に試合が落ち着いていくと、先にスコアを動かしたのは日本だった。前半34分、自陣ハーフウェーライン付近でボールを回収した長谷川が持ち上がって右サイドへ。スペースに抜け出した浜野が2タッチ目でゴール前に入れると、田中がワントラップから右足を振った。

 先制に成功した日本は前半9分、古賀と石川の間を割られてプリシラにシュートを放たれるも、山下が落ち着いて処理。同44分には左サイドの北川のクロスで藤野に決定機が訪れたが、シュートは枠を捉えることができなかった。

 試合は日本の1点リードで前半を折り返すと、池田監督はハーフタイムで浜野を下げてMF上野真実を投入。その上野を起点にした攻撃でチャンスを増やした。後半10分には、自陣ハーフウェーライン付近で上野が絡みながら左サイドの北川へ。早めに前線にボールを入れると、藤野が持ち込んで惜しいシュートを打った。

 日本は後半19分に林がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得するも、キッカーを務めた田中のシュートはGKロレーナに阻まれる。すると同26分、左サイドのコーナーキックからクリスティアー二にヘディングで同点ゴールを許し、試合を振り出しに戻された。

 勝ち越し点が欲しい日本は、後半33分に2枚替え。田中、北川に代えてMF宮澤ひなた、DF守屋都弥をピッチへ送り込んだ。その宮澤がスピードを活かした攻撃でゴールを狙うも、シュートまで持ち込めない。同40分には、アメリカ戦で先制点を挙げたMF清家貴子とMF長野風花が投入された。

 試合は90分間で勝敗がつかずPK戦へ突入した。日本は1人目のキッカーを務めた清家、2人目の長野、3人目の長谷川が止められると、ブラジルは3人全員が成功。0-3で敗れた。

ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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