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U-23日本代表の副キャプテン就任、西尾隆矢が語る役割「4人で譲瑠をサポートしたい」

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DF西尾隆矢

 センターバックから副キャプテンに選ばれたU-23日本代表DF西尾隆矢(C大阪)が自覚を強めている。パリ五輪アジア最終予選の初戦となる中国戦を翌日に控え、「副キャプテンに任命されたのは光栄。ただ、キャプテン、副キャプテン関係なく1人1人が自覚を持ってプレーすることでチームの底上げになっていくと思う」と高い意識を示した。

「僕はセンターバックというポジションなので、日頃からコーチングやコミュニケーションを取って全体を自分が動かすような意識でトレーニングをしている。副キャプテンに任命されたからこそ、それをもっと強くやっていくことが大事になる」とも言った。

 首位を走るC大阪で5試合にフル出場してからカタールに来たことが自信につながっている。西尾が出た試合は5試合3失点と堅固な守備を見せてチームに貢献。「セレッソで試合に出させてもらって良い成績を残していたので、コンディションも気持ちも良い状態でここに入って来られた。チームの皆さんに感謝しないといけないし、応援してくれているファン・サポーターには結果で感謝を示したい」と言葉に力を込める。

 C大阪では22年から副キャプテンを務めており、U-23日本代表でもその経験を活かせそうだ。

 副キャプテンの役割を尋ねられると、「役割というよりも、全員がキャプテンというイメージでやっていかなければならない」と言いつつ、「(主将の)ジョエル(藤田譲瑠チマ)をみんなで支えながら一つにまとまって良いチームを目指していかなければならない。ジョエル自身もプレッシャーがあると思うのでそこを僕ら副キャプテンの4人でサポートしていければいい」と広い視野でチームを一枚岩にしていこうとしている。

 各年代代表の経験も豊富だが、パリ五輪最終予選である今回は「負ければオリンピックがなくなる。ピリッとした雰囲気を感じる」と言うように、これまでとの違いも感じている。

「1人1人が応援してくれている方のパワーを貰っている中で、いい意味でスイッチが入っている。、一人一人、闘う意識が高いのは練習していて感じているし、そういう意識がチームを強くしていくのだと思う。一日一日を大切にやって、オリンピックをつかみ取らないといけない」

 相手の中国は高さのある選手をそろえ、カウンターを得意としている印象だが、「誰もが言っているように、アジアは簡単じゃないことはみんなが自覚している。その中で初戦はすごく大事。ゼロに抑えればチームとしても良い収穫になる」と自信を覗かせた。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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