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U-23日本代表は韓国に敗れて今大会初黒星…B組2位でGL終了、準々決勝で開催国カタールと対戦へ

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U-23日本代表は韓国に敗戦

[4.22 AFC U23アジア杯GL第3節 日本 0-1 韓国 ドーハ]

 U-23日本代表は22日、パリオリンピックアジア最終予選を兼ねたAFC U23アジアカップ2024のグループリーグ第3節でU-23韓国代表と対戦し、0-1で敗戦。後半30分にセットプレーからMFキム・ミンウにヘディングシュートを決められた。すでにグループリーグ突破が決まっている日本はB組2位が確定。25日の準々決勝でA組首位の開催国カタールと対戦する。

 2連勝でグループリーグ突破を決めた日本は、第2節に続いて第3節でも先発7人変更のターンオーバーを敢行した。GK野澤大志ブランドン(FC東京)、DF半田陸(G大阪)、MF田中聡(湘南)が今大会初出場。2試合途中出場のFW内野航太郎(筑波大)が初先発となった。負傷者と出場停止の選手がいる韓国も先発10人を変更した。

 日本は4-3-3の布陣を敷く。GKはGKは野澤、4バックは左からキャプテンマークを巻くDF内野貴史(デュッセルドルフ)、DF高井幸大(川崎F)、DF鈴木海音(磐田)、半田。アンカーにMF川崎颯太(京都)、インサイドハーフは左がMF荒木遼太郎(FC東京)、右が田中。前線3人は左からMF平河悠(町田)、内野航、FW藤尾翔太(町田)が並んだ。[両スタメン&布陣]

 2チームともに決勝トーナメント進出を確定させているため、グループの順位を決める戦いとなる。両者ここまですべての成績で並んでいるため、90分間で引き分けた場合は、大会規定により順位決定のPK戦を行うという異例レギュレーションで試合に臨んだ。

 日本がボールを握りながら、韓国のブロック破りを狙う。左サイドの平河が深い位置まで突破。さらに前半19分にはカットインから右足シュートを放ち、決定機を作った。中盤は川崎、田中が中盤の底を入れ替えながら、荒木も流動的に左右に動いてかく乱。しかし韓国の守備を突破できない。

 前半終了間際には韓国に自陣まで進入されるも、鈴木と高井のブロックでピンチを切り抜ける。スコアレスのまま前半を終了。ハーフタイムでは両者交代カードを切らなかった。

 後半13分、17分と韓国は合計4人を交代させる。MFファン・ジェウォン、キム・ミンウ、MFカン・サンユン、MFカン・ソンジンが投入された。一方、日本も同18分に2枚替え。川崎、田中、平河を下げ、MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)、MF松木玖生(FC東京)、MF佐藤恵允(ブレーメン)が入った。

 日本は交代選手が良さを出す。後半26分、松木がカン・サンユンとの競り合いを制し、ボールをキープ。即座に最前線にスルーパスを出すと、内野航が反応した。PA内に入り込むが、GKペク・ジョンボム(FCソウル)の飛び出しに阻まれた。

 後半30分、日本はセットプレーから失点を喫する。相手の右CKをファーサイドに飛ばされると、キム・ミンウにヘディングシュートを打たれる。日本は今大会初めてゴールネットを揺らされ、0-1と得点を奪われた。

 追いかける日本は後半32分に2枚替え。内野航と荒木に代えて、FW細谷真大(柏)とMF山本理仁(シントトロイデン)を入れる。敵陣に入り込む展開が増えた日本は同40分に佐藤の落としを藤田がミドルシュート。だが、相手選手にブロックされ、ゴール枠内を捉えられなかった。

 終盤にかけて日本はチャンスを量産したが、試合はそのまま終了。0-1で今大会初黒星となった。B組2位でグループリーグを終え、25日の準々決勝ではA組首位のカタールと対戦する。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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