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松木玖生との好連係を生かせなかった内野航太郎「パスも申し分なかった。自分の能力不足」

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絶好機を決めきれなかったFW内野航太郎

[4.22 AFC U23アジア杯GL第3節 日本 0-1 韓国 ドーハ]

 ひたすらに裏を狙い続け、好機をもたらした。しかし、決め切ることはできなかった。U-23日本代表FW内野航太郎(筑波大)は後半26分のチャンスシーンを振り返り、「あれを決めていたらこっちが優勢になっていた。本当に悔しい」と落胆した。

 今大会初先発で出番を掴んだ。昨年9月のU-22日本代表でのアジア競技大会、今年3月の全日本大学選抜での日韓定期戦と、立て続けに韓国からゴールを奪っていたこともあり、試合前には自信はのぞかせた。しかし、内野は決め切れなかった。

 試合開始から相手守備陣の裏を狙ったが、韓国は5バックを敷き、内野にボールは届かない。「5バックでブロックを引かれるんだったら、ちょっと落ちた位置からスペースを作って走って背後に引き出そうとした。でも、うまくハマらなかった」。日本は前半にほとんど攻撃の形を作れなかった。

 後半18分、日本は3枚替えで流れを変えた。投入されたMF松木玖生(FC東京)は前半から内野の動きを見ていた。「(前半は)航太郎が動き出していても、背後の動きを見ずにステーションパスが続いていた」。26分、松木はMFカン・サンユンのプレスをかわしきり、内野の姿を確認。鋭い縦パスを送ったが、内野はボールに触れられず、相手GKの飛び出しに遭った。

 内野は悔やんだ。「あれはパスも申し分なかった。自分の能力不足と、GKの位置を確認できていなかったことがよくなかった。あれが自分のなかで一番のチャンスだった。チームとしても一番決定的なところだった」。絶好機を創出したにもかかわらず、決められなかった悔しさを噛み締めた。

 チームはすでにグループリーグ突破を決めているため、戦いはまだ続く。「次チャンスがもらえたときには、必死に走ってゴールという形でチームに貢献できれば」(内野)。悔しさを糧にして、今度こそゴールを決めるつもりだ。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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