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パリ五輪アジア枠割り振り方法の変更にも動じず、大岩監督「我々の耳には入っていた」

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大岩剛監督

 U-23日本代表が出場に王手をかけたパリオリンピック・男子サッカー。そのグループリーグのアジア枠の振り分け方法が変更され、現在参加中のU23アジアカップの成績が反映されることになった。大岩剛監督は「だからといって、この大会(U23アジア杯)に向けて何かを変えることはなかった」と心境を明かした。

 パリ五輪のグループリーグ組み合わせ抽選会は3月20日に行われた。その結果、すでに出場が決まっていた国が割り振られた一方、アジア枠3.5に関しては「AFC1」「AFC2」「AFC3」「大陸間プレーオフ勝者(アジア予選4位/ギニア)」という形となっていた。

 この出場枠3.5は、現在行われているU23アジア杯のベスト4が獲得。大陸間プレーオフに回る4位以外の上位3か国は自動的に出場が決まる。出場を決めた3か国の枠「AFC1」「AFC2」「AFC3」は、もともと東京五輪の成績順で割り振られるとされていた。しかし今回、U23アジア杯の成績順に変更となることが判明した。

 日本サッカー協会(JFA)によると、U23アジア杯の開幕直前にアジアサッカー連盟(AFC)から連絡があったという。今回U-23日本代表がパリ五輪出場に王手をかけたことで、JFAからメディアに対して周知された。

 28日、大岩監督は改めて言及。「われわれの耳にはだいぶ前に入っていた」と明かした。そのうえでU23アジア杯に臨んでいるが、アジア枠割り振り方法の変更による影響は「まったくない」と強調。「まずは目の前の試合、イラクに勝たなければいけない」と語った。

 監督やスタッフは把握していたというが、選手に関しては「われわれからは伝えていない」(大岩監督)。報道により選手たちも知ることになるが、指揮官は「目の前の試合に集中してやることがいかに重要かは彼らも認識している。そういう気持ちをチームとして共通認識を持ってやりたい」と選手たちにも冷静さを求めていた。

 U-23日本代表は現地時間29日午後8時半(日本時間30日午前2時半)、準決勝でイラクと対戦。勝利すればパリ五輪出場が決まる。

■パリ五輪・男子サッカーのグループリーグ組み合わせ
[グループA]
フランス
アメリカ
大陸間プレーオフ勝者(アジア予選4位/ギニア)
ニュージーランド

[グループB]
アルゼンチン
モロッコ
AFC3
ウクライナ

[グループC]
AFC2
スペイン
エジプト
ドミニカ共和国

[グループD]
AFC1
パラグアイ
マリ
イスラエル

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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